1964年2月10日 プラザ・ホテル@ニューヨークにて
リンゴ「ジョンがビートルズって名前を考えたんだ。その意味はジョンが説明してくれるよ」
ジョン「だからビートルズだからビートルズなんだってば。分かる? ただの呼び名ってこと。“靴(shoe)”みたいなもんだよ」
ポール「ね、だから僕たちは“ザ・シューズ”って名前になってたかもしれないんだ」
…というインタビューがバンド名の由来であるという話は嘘だったことが判明した名パワー・ポップ・バンド、シューズの初来日公演が4月に開催。
Shoes - Too Late
Shoes - In My Arms Again
『Present Tense/Tongue Twister』の2in1は中学生の時に愛聴していたし、「Too Late」は今でも鼻歌の定番なので今回のライヴは必ず行く。というわけで、おいらが中学生の時に買って愛読していた『ロック・オルタナティヴ』(石野卓球によるニュー・オーダーの全アルバム・レヴューが最高!)に掲載されている『Present Tense』のレヴュー(by 渡辺亨氏)を引用しておこう。今回のライヴのタイトルも『Still Present Tense』だし。
70年代後期から80年代初めにかけて、米国ではルビナーズ、プリムソウルズ、ポップ、ビートなど、60年代ポップの伝統を継承したバンドが続々と登場し、“パワー・ポップ”のブームを巻き起こした。もっとも、チープ・トリックを除けば、大半のバンドはローカル・ヒーローで終わったが、このザイオン出身のトリオは、伝説的な名バンド。シューズは、ヴェルヴェット・クラッシュやマテリアル・イシューの大先輩にあたるバンドで、初期ビートルズやサーチャーズ、ポール・リヴィア&レイダースなどの影響を滲ませたシンプルかつストレートなバンド・サウンドが身上だ。本作は、エレクトラでの第一作。全曲、AMラジオ向きの3分間ポップである。
『Present Tense/Tongue Twister』も今ではプレミアが付いたりしちゃってるけど(ただしiTunes Storeでは普通に買える)、スウェーデンのパワー・ポップ・マニアなオッサンがこの辺でゴニョゴニョしてたりするので、とりあえず試聴してみるよろし。