2021年12月26日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.16」を開催します。今回は『ユニークライフ』の完結を記念して、ジェニファー・ジェイソン・リーの代表作である『カンザス・シティ』と『ブルックリン最終出口』を2本立てで上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2022年3月21日(月・祝)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.17」を開催します。今回は『グレゴリーズ・ガール』と『シルビーの帰郷』を上映した「サム・フリークス Vol.14 」に続いて、再びビル・フォーサイスの監督作を2本立てでお届け。彼の長編映画監督デビュー作『ザット・シンキング・フィーリング』と名作『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


メアリー・ルー・ロードの「Lights Are Changing」のオリジナルなどで知られるべヴィス・フロンドのポップな楽曲のみを集めたベスト・アルバム的プレイリスト『Pop Essentials of The Bevis Frond』を作成しました。


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

スティーヴ・マーティンの出演作において、(『オール・オブ・ミー』しかり『パパとマチルダ』しかり)楽器を弾くシーンがあればそれは本人に気合が入っている証拠。『マーダーズ・イン・ビルディング』ではコンサーティーナを弾きまくっているので、マジで気合が入っていることが分かる。お得意のバンジョーでないのは、近年のミュージシャン活動で十分披露したという意識があるからだろう。

現時点での私の2021年の映画ベスト3は1位『My Salinger Year』、2位『Language Lessons』、3位『パーフェクト・ケア』(12月3日公開!)ですよ。『本当に僕じゃない!』はどこかのタイミングで(お金があれば)再上映したいですね。

リスペクト』はアレサ・フランクリンの伝記映画なので当然ながら「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」が歌われているわけだが、最後にちょっとだけ映るキャロル・キングの姿を見て、むしろキャロル・キングの伝記映画の方が見てみたいぞ!という気持ちになってしまった。有無を言わせぬ圧倒的な歌唱力を持つアレサ・フランクリンよりも、歌唱力は1.5流(と敢えて言う)、さらにはステージ恐怖症を抱えながらも、そんな自分のありのままの姿をさらすことで「シンガー・ソングライター」として広く受け入れられたキャロル・キングの人生の方が音楽映画として深みが出る気がするんですがどうでしょうか。

ジュークボックス・ミュージカルの『ビューティフル』はあるし、キャロル・キング「風」の非公式音楽伝記映画の『グレイス・オブ・マイ・ハート』もあるんだけど、やっぱり(ドキュメンタリーではない)公式の伝記映画は本人の存命中だと厳しいのかしら。

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ザ・ビートルズ:Get Back』を観るためにディズニープラスに再加入したので、ついでに『マーダーズ・イン・ビルディング』も観れるのが嬉しい。近年はミュージシャンとしての活動に専念していたスティーヴ・マーティンの久しぶりの脚本・主演作で、ここ10年ほどの空白期間を埋めるかのようにキレキレのライティング。マーティン・ショートとのコンビ芸もキレキレ。21世紀のミステリー版『ロンリー・ガイ』といった趣きもある。間違いなくスティーヴ・マーティンの新たな代表作だ(ってことはコメディとしても一級品ってこと)。あと、やっぱりTVシリーズは1時間ものよりも30分ものの方が飽きなくていいやね。

ビル・フォーサイスの映画は『グレゴリーズ・ガール』も『ローカル・ヒーロー』も『アイスクリーム・コネクション』も『シルビーの帰郷』も『ブレイキング・イン』も素晴らしいけれど、個人的にダントツで好きなのは初長編の『ザット・シンキング・フィーリング』。「自殺よりもマシなことは?」「きっとあるよ。きっとどこかに」。もうこの台詞のやり取りだけで愛さずにはいられない。今も「サム・フリークス Vol.17」に向けて翻訳作業を行いながら、その素晴らしさをシミジミと噛み締めているところ。これが今まで日本で未紹介だったなんて、日本におけるコメディ映画受容の観点からも非常に大きな損失だと思う。というか、本作におけるモンティ・パイソンの「チーズ・ショップ」のスケッチへのオマージュを見ておかないと、『グレゴリーズ・ガール』で「スペイン宗教裁判」へのオマージュをやっていたことも分からないんすよね。

映画『Bang! The Bert Berns Story』において、バート・バーンズはキューバ音楽を愛好していたので、彼の書く曲にはラテン音楽からの影響が反映されていたという解説があった。そう言われてみると、彼が書いた「Twist And Shout」なんかでもラテン音楽のエッセンスは確かに感じられますな。身も蓋もないことを言ってしまうと「La Bamba」っぽい。