2020年12月20日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.10」を開催します。『ゴーストワールド』の元ネタであり、元祖『エイス・グレード』かつ元祖『ブックスマート』かつクリスマス映画でもある『マリアンの友だち』と、ロック映画の金字塔『タイムズ・スクエア』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


2021年3月6日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.11」を開催します。今回はジョン・セイルズのシスターフッド映画『ゴー・フォー・シスターズ』(日本初上映)と、児童映画の極北というべき傑作ドキュメンタリー『子供たちをよろしく』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

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ポール・マッカートニーが『McCartney II』から40年を経て、2020年のコロナ禍で『McCartney III』をリリースするというめちゃくちゃ熱い展開。『McCartney II』は自分が生まれてから初めて買ったアルバムで、ここに自分の好きな音楽のほとんど全ての要素が詰まっているといっても過言ではない究極の宅録作品だと思っているので、今回の『McCartney III』も死ぬほど楽しみです。宅録王の帰還なり!

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お酒の妖精さん(本物)がゲスト! コティングリー妖精事件以来の衝撃!

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子供たちをよろしく』については、ちょうどこの映画の撮影していた時期に連続殺人鬼「グリーン・リヴァー・キラー」の恐怖が街を襲っていたことも後景として知っておくと理解が深まるかもしれない(というか、このことについては自分もジョン・アーヴィング本作に寄せている文章を『Tiny, Streetwise Revisited』で読んで初めて知った)。実際に本作の登場人物の中の1名も、のちにグリーン・リヴァー・キラーに殺害されている。

また、本作の重要な登場人物であるルルも、映画の公開から間も無くして、暴行を受けている少女を救おうとして加害者の男に刺殺されている。最期の言葉が「マーティンとマリー・エレン(本作の監督夫妻)にルルが死んだと伝えて」だったというのが切ない。ルルは街中のストリート・チルドレンから非常に慕われており、彼女の信頼を得たからこそ取材と撮影をスムーズに行うことができたとマリー・エレン・マークは述懐している。ルルは映画の中で「私は誰にも助けてもらえなかった。だから私は人を助ける」と言っていた。

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シカゴ7裁判』はアメリカ映画の真骨頂というべき民主主義の本質を問う裁判映画でありながら、クライマックスが「演説ではない」というのは非常にクレヴァーで、その捻りの入れ方こそがカタルシスを生んでいるという巧妙な脚本。これは間違いなく大傑作でしょう。