2020年1月26日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.7」を開催します。『グッド・ライ』『ぼくたちのムッシュ・ラザール 』のフィリップ・ファラルドーが手掛けた児童映画の傑作『本当に僕じゃない!』と、アメリカ版『珈琲時光』かつゾーイ・カザンの最高傑作である『エクスプローディング・ガール』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

ライトニング・シーズの初来日公演に向けて掲載されたイアン・ブロウディの最新インタビュー、ライトニング・シーズの最初の2枚のアルバムはほぼ宅録作品であるとか、ペイル・ファウンテンズの2ndアルバムはプロデューサーである自分が積極的に介入してラヴみたいな作品を作らせた(作らせてしまった)とか興味深い話が満載ですごく面白い。

僕はザ・ビートルズが大好きだったからよくからかわれたよ。そんなもの聴いてるのかって。(中略)でも僕はビートルズが大好きだったし、キンクスもサイケデリアも大好きだった。ただ、それは周りには受け容れられなかったね。その後、少ししてエコー&ザ・バニーメンと出会ったときは、ビートルズのサイケ時代が好きということで意気投合したんだけどね。

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本場ナッシュヴィルカントリー・ミュージックに憧れを抱き続けている(ムショ帰りの)グラスゴーの女性シンガーを描いた『Wild Rose』(来年日本公開されるらしいすね)は、サクセス・ストーリーの音楽映画としては後半の展開をだいぶしくじっていると思う。いやまあ、カントリー・ミュージックが題材なので、自分の「ルーツ」を大切にしましょうという保守的な結論になってしまうのは仕方ないとはいえ、2018年にもなって随分と反動的な話だなあと思ってしまった。というか、これを観て『ジョージア』がいかに優れた音楽ドラマであったかを実感させられた。『ジョージア』は普通であればクライマックスになるであろう「Take Me Back」の長尺のライヴ・シーンを中盤に置いて、そのさらに先を描いていたのだから。伝統的なカントリー/フォークを題材としながらもロック/パンクと対比させることによって単純に「家族の絆バンザイ!」とはならない奥行きの深さ。『Wild Rose』より20年以上前の作品なのに、だ。

とはいえ、『グッド・ヴァイブレーションズ』においてジョン・ピールがいかに偉大なDJであったかが描かれていたように、『Wild Rose』ではボブ・ハリス(『The Old Grey Whistle Test』の司会者ね)がいかに偉大な現役DJであるかが描かれているので、その真っ当さはきちんと評価したい。しかも映画のオープニングは主演のジェシー・バックリーの豪快な歌唱によるプライマル・スクリームCountry Girl」のカヴァーを大フィーチャーだ(この選曲は「本場アメリカの音楽に憧れを抱くグラスゴーのミュージシャン」という繋がりだな)。

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12月7日に日本公開されるアストリッド・リンドグレーンの半生を描いた映画『リンドグレーン』は、前半が『わが青春の輝き』を彷彿させる内容だったりもして面白いんだが、それよりも何よりも『ウィ・アー・ザ・ベスト!』のヘドヴィグことリーヴ・ルモインが出演しているのが最高! ウクレレを弾く姿も見せてくれる。

Dos Monosの「Dos City Meltdown」のサンプリング元って上記のツイートでもヒントが示されてるけど、おそらくキャプテン・ビーフハートの「Hair Pie: Bake 1」っすよね(メンバーの荘子itはフランク・ザッパ好きらしいし)。まあ、いずれにしてもDos Monosが好きならキャプテン・ビーフハートは聴いて損はないし、キャプテン・ビーフハートが好きならDos Monosは聴いて損はないと思う。