2023年2月4日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.21」を開催します。今回はロックンロール黎明期のスターであるバディ・ホリーのキャリアを描いた音楽伝記映画『バディ・ホリー・ストーリー』と、ルーカス・ムーディソンが手掛けたスウェディッシュ・パンク映画『ウィ・アー・ザ・ベスト!』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2023年4月9日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.22」を開催します。今回はケン・ローチが90年代の黄金期に突入していくきっかけとなった『ブラック・アジェンダ/隠された真相』と、ルーカス・ムーディソンが製作総指揮を務めた唯一の作品である『ヤラ! ヤラ!』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2023年6月3日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.23」を開催します。今回はビリー・ブラッグ大フィーチャーなニコール・ホロフセナーの長編監督デビュー作『ウォーキング&トーキング』と、ゲイ映画クラシックの『トーチソング・トリロジー』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です

過去に開催したサム・フリークスの一覧はこちらです


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました

ローリングストーン ジャパンでリンダ・リンダズにインタビューしました。アルバム『Growing Up』発表時SUMMER SONIC 2022での来日時です。


メアリー・ルー・ロードの「Lights Are Changing」のオリジナルなどで知られるべヴィス・フロンドのポップな楽曲のみを集めたベスト・アルバム的プレイリスト『Pop Essentials of The Bevis Frond』を作成しました。

サム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しました。毎回上映作品と絡めた選曲をしています(最新のものに随時更新していきます)。


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

グルーヴィー・グーリーズのケピ・グーリーによる新作アルバム『Full Moon Forever』(『Full Moon Fever』かと思った)は、ルー・リードジーザス&メリー・チェイン、キュアー、ニック・ケイヴ、ピーター・マーフィーといったアーティストのダークなんだけれどもポップな楽曲の、ポップな側面を強調してカヴァーするという面白い内容。ケピのヘロヘロした歌声だと何をやってもダークにはならないとも言える。というか、やっぱり「Happy When It Rains」は超名曲!

TRACKLISTING:
1. Heroes (David Bowie)
2. The Perfect Girl (The Cure)
3. Happy When It Rains (The Jesus and Mary Chain)
4. Take Care Of Me (Iggy Pop)
5. Nature Boy (Nick Cave And The Bad Seeds)
6. Flowers In December (Mazzy Star)
7. Since You're Gone (The Cars)
8. Andy's Chest (Lou Reed)
9. Catch (The Cure)
10. Don't Worry Children (The Lords Of The New Church)
11. Cuts You Up (Peter Murphy)
12. Cosmic Dancer (T-Rex)

アメリカのルーツ音楽の聖典というべき『Anthology Of American Folk Music』(もちろん私も持ってます)をハリー・スミスが1952年に編纂した時、彼はまだ29歳の「若者」だった。映画『アメリカン・エピック』を観るとよく分かるんだが、それまでは口伝で受け継がれていたアメリカのルーツ音楽であるブルースやカントリーが、レコード文化の大衆化により1920年代から「発見」され「記録」され始めた。その後の大恐慌第二次世界大戦で段々と埋もれていったそれらの音楽は『Anthology Of American Folk Music』で「再発見」され、それが1960年代のフォーク・リヴァイヴァルへと繋がっていく(ミシシッピ・ジョン・ハートは1963年のニュー・ポート・フォーク・フェスティヴァルで「復活」を果たし、そこでの彼へのインタビューが行われている背後ではボブ・ディランが「Mr.Tambourine Man」を演奏している!)。いつだって「再発見」によって音楽は発展していく。ビートルズだって当時は下火になっていたロックンロールという音楽を復活させた最初のロックンロール・リヴァイヴァル・バンドだ。

サム・フリークス Vol.21で上映する『ウィ・アー・ザ・ベスト!』はローリングストーン誌選出による「史上最高のパンク・ムービー25選」にランクインしていたけれど、そういえば『バディ・ホリー・ストーリー』も同じくローリングストーン誌選出による「音楽伝記映画ベスト30」で第5位にランクインしているのだった(ついでにサム・フリークス Vol.19で上映した『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』も10位にランクインしている。『アマデウス』が9位)。

サム・フリークス Vol.23で『トーチソング・トリロジー』を上映するのでゲイ映画を幾つか観ているんだが、エイズ禍の始まりを描いた『ロングタイム・コンパニオン』を観たら「エイズはただの癌」論者が出てきて、「コロナはただの風邪」論者とそっくりなので驚いてしまった。やはり人間は歴史から色々と学んでいった方がいい。あと科学者の言うことにはきちんと耳を傾けた方がいい。

先日亡くなったリサ・マリー・プレスリーの娘であるライリー・キーオは、架空のロック・バンドを題材とした小説『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』を原作とする同名TVシリーズ(3月から配信開始)に主演するんだけど、よく考えたら彼女の役者としてのキャリアはランナウェイズの伝記映画でのマリー・カーリー役(シェリー・カーリーの妹役)から始まっているのだった。円環が一回りした感がある。

監督はジェームズ・ポンソルト(『人生はローリングストーン』)、脚本はスコット・ノイスタッターマイケル・H・ウェバー(『きっと、星のせいじゃない。』)、つまり『いま、輝くときに 』のチーム。サウンドトラックにはブレイク・ミルズやフィービー・ブリジャーズが参加しているとのことです。