特集上映:サム・フリークス Vol.28
特集上映イベント「サム・フリークス」の第28回は米国文芸映画2本立て! 1本目はジャック・フィニイの名作短編小説を映画化した『愛の手紙』を、2本目はジョン・バダムの劇場用映画デビュー作である傑作『ザ・ビンゴ・ロング・トラヴェリング・オールスターズ&モーター・キングス』を上映いたします。
どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、しかも2本とも日本初上映となっておりますので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!
6月1日(土)には同会場で本イベントのリクエスト特別編が、10月19日(土)にはこのイベントの第29弾が開催されます! こちらもぜひ!
Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください(最新のものに随時更新していきます)。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。
概要:
1)日時:2024年7月20日(土)
2)会場:ユーロライブ(渋谷)
タイムテーブル
13:10~ 開場
13:25~『愛の手紙』上映(日本初上映)
15:05~ 休憩
15:20~『ザ・ビンゴ・ロング・トラヴェリング・オールスターズ&モーター・キングス』上映(日本初上映/17:11上映終了予定)
3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
※当日券は当日の12:55~13:08、13:24~13:25、15:05~15:20の時間限定で会場受付にて販売いたします。
※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です。
本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。
お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。
また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。
お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。
こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。
※前売り券について※
開場は13時10分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。
※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。
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『愛の手紙』はジャック・フィニイの同名小説の映画化であり、『ある日どこかで』に匹敵する傑作。『ジョージア』と並んで1990年代のジェニファー・ジェイソン・リーの黄金期を代表する1本でもある。原作はノスタルジックかつ奥ゆかしいタイムトラベルものの小品だが、映画化に際して過去編の時代設定を南北戦争の時期に変更したことによって主人公達の愛が深まっていく模様をじっくりと描き出すことに成功。普段は曲者を演じることが多いジェニファー・ジェイソン・リーも、本作においてはストレートなチャームが存分に発揮されているのだった。監督のダン・カーティスは『ある日どこかで』の原作・脚本家であるリチャード・マシスンの脚本作品を複数手掛けてきた人で、本作もその流れにあるSFの滋味が存分に溢れている。
『ザ・ビンゴ・ロング・トラヴェリング・オールスターズ&モーター・キングス』は『800号を打ったもう一人の男―「黒いベーブ・ルース」ジョシュ・ギブソン』でも知られるウィリアム・ブラッシュラーの同名小説の映画化で、1960年までアメリカに存在していたニグロリーグを題材とした、モータウン製作/ベリー・ゴーディ製作総指揮によるスポーツ・コメディ。それまでは主にTV映画の監督としてキャリアを重ねていたジョン・バダムの劇場用映画デビュー作でもあり、表面的には軽快な娯楽映画でありつつも、その背景としてアメリカ社会の差別や格差を描いていくという構造は彼が本作の次に手掛けた『サタデー・ナイト・フィーバー』に通じるものがある。この2作はアメリカの黒人映画史を追ったドキュメンタリー『ブラック・イナフ?!?』でも取り上げられていたが、やはりセットで取り扱うべき存在なのだと思う。ローリングストーン誌選出による「史上最高のスポーツ映画30選」にもランクインしている傑作。
岡俊彦(東京都品川区南品川3-5-2-503在住)
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『愛の手紙(原題:The Love Letter)』(1998年、監督:ダン・カーティス)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演: ジェニファー・ジェイソン・リー、キャンベル・スコット、エステル・パーソンズ
『ザ・ビンゴ・ロング・トラヴェリング・オールスターズ&モーター・キングス(原題:The Bingo Long Traveling All-Stars & Motor Kings)』(1976年、監督:ジョン・バダム)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演:ビリー・ディー・ウィリアムズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、リチャード・プライヤー
参考資料:「ニグロリーグの歴史をどう伝えるか」
主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)