(その1、その2に引き続き)ズーイー・デシャネル in 『Open Road』 完結編
G「次に選んでくれたのは…ゴールディか。僕はこの人について全然知らないんだけど」
Z「私もそんな詳しくは知らないんだけど、ゴールディは60年代にイミディエイト・レーベルに在籍していた女性シンガーなの。この"Headlines"って曲は、とても良い曲よ」
(以下の3曲が放送される)
Goldie And the Gingerbreads 「Headlines」
The Byrds 「You Ain't Going Nowhere」
Nina Simone 「You've Got to Learn」
The Byrds & Earl Scruggs - You Ain't Going Nowhere
Z「"You've Got to Learn"はニーナ・シモンの傑作の一つ『I Put A Spell On You』の収録曲で、このアルバムに入ってる曲はどれもストリングスのアレンジが本当に美しいと思うわ。大好き」
G「バーズの"You Ain't Going Nowhere"は僕も大好きな曲だ」
Z「『ロデオの恋人』は私のお気に入りのアルバムの一つよ。"You Ain't Going Nowhere"はアルバムのオープニング・ナンバーね」
G「あれはカントリー・ロックの元祖ともいえる作品だよね。後にフライング・ブリトー・ブラザーズを結成することになるグラム・パーソンズも参加しているし。"You Ain't Going Nowhere"は、ボブ・ディランがロジャー・マッギンをからかっているヴァージョンもあって、それがまた面白いんだよ」
Z「残念ながらそれを聴いたことはないわ(該当ヴァージョンは『Bob Dylan's Greatest Hits Vol. 2』に収録)。最初にかけたのはゴールディ&ザ・ジンジャーブレッズの"Headlines"。私はこの曲をイミディエイト・レーベルのボックス・セットで知ったの」
G「イミディエイトはローリング・ストーンズのマネージャーのアンドリュー・オールダムが設立したレコード会社で、スモール・フェイセズも在籍していたし、クールなレーベルだよね。なにより名前が最高! "Immediate"だなんて、すぐにレコードが出来上がるようなイメージじゃないか」
Z「たしかにそれは素敵!」
G「じゃあ、次は君のアルバムから1曲選ぶことにしよう」
(以下の4曲が放送される)
She & Him 「Why Do You Let Me Stay Here?」
The Kinks 「Waterloo Sunset」
The Beach Boys 「Be True To Your School (Single Version)」
The Brothers and Sisters of L.A. 「Lay Lady Lay」
The Kinks - Warterloo Sunset
G「この"Lay Lady Lay"は本当に素晴らしいねえ!」
Z「これはブラザーズ・シスターズ・オブ・L.A.っていうゴスペル・グループが作ったディランのカヴァー集『Dylan's Gospel』に収録されているの」
G「"Be True To Your School"はいかにも初期ビーチ・ボーイズらしい曲だよね。その前に聴いてもらったのは、キンクスの大名曲"Waterloo Sunset"」
Z「キンクスは他にも良い曲がいっぱいあるけど、"Waterloo Sunset"は私のオールタイム・フェイヴァリット・ソングの一つなの!」
G「それについては僕も全面的に同意するね! 最初にかけた"Why Do You Let Me Stay Here?"は3月18日に発売に発売されるシー・アンド・ヒムのデビュー・アルバム(『Volume One』)に収録されてるってことで、発売を楽しみに待つとするよ。今日は雨の中わざわざ来てくれて本当にありがとう」
Z「どういたしまして。こちらこそありがとう」
(エンディング・テーマとしてズーイーとレオン・レッドボーンのデュエット「Baby, It's Cold Outside」が放送される)