特集上映:サム・フリークス S
「はみ出し者映画」の特集上映イベント「サム・フリークス」のリクエスト企画第2弾! 今回は岡俊彦(故人)からのリクエストにより、「サム・フリークス Vol.13」で日本初上映を果たしたグレッグ・アラキの最高傑作『スマイリー・フェイス』と、サム・フリークスの原点である「アメリカ映画が描く『真摯な痛み』」で日本初上映を果たしたマイク・バービグリアの初監督作『スリープウォーク・ウィズ・ミー』を再映いたします。
どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品なので、この機会にぜひー。このイベントは有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!
10月19日(土)には同会場でこのイベント第29弾が、1月19日(日)にはこのイベントの第30弾が開催されます! こちらもぜひ!
Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください(最新のものに随時更新していきます)。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。
概要:
1)日時:2025年3月8日(土)
2)会場:ユーロライブ(渋谷)
タイムテーブル
13:45~ 開場
14:00~『スマイリー・フェイス』上映
15:25~ 休憩
15:40~『スリープウォーク・ウィズ・ミー』上映(17:01上映終了予定)
3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
※当日券は当日の13:30~13:43、13:59~14:00、15:25~15:40の時間限定で会場受付にて販売いたします。
※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です。
本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。
お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。
また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。
お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。
こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。
※前売り券について※
開場は13時45分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。
※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。
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『スマイリー・フェイス(原題:Smiley Face)』(2007年、監督:グレッグ・アラキ)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演: アンナ・ファリス、ジョン・クラシンスキー、アダム・ジェーン・リンチ、ジョン・チョー
『スマイリー・フェイス』はグレッグ・アラキの最高傑作だ。チャーリーXCXの『Brat』にも影響を与えた本作は、90年代の「Teen Apocalypse Trilogy(10代の終末3部作)」で抱え込んでいた終末感を『スプレンダー/恋する3ピース』を契機として脱却し、「それでも続いていく人生」を描くようになった彼の一つの到達点である。徹底的にアホなマリファナ・コメディでありながら、主演のアンナ・ファリスの名演も相まってラストでは「高速道路の脇でゴミ拾いをするような人生になっても、私は生きていける」というタフネスすらをも感じさせ、REOスピードワゴンの「Keep On Lovin' You」が深い余韻を残す。自作脚本でゲイであることをメインモチーフとして作品を撮り続けてきたグレッグ・アラキにしては珍しい、他人に脚本を任せた非ゲイ映画で、以降の彼の商業ベースに乗った幅広い活動は本作があったからこそといえるだろう。(岡俊彦)
『スリープウォーク・ウィズ・ミー(原題:Sleepwalk With Me)』(2012年、監督:マイク・バービグリア)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演:マイク・バービグリア、ローレン・アンブローズ
マイク・バービグリアの初監督作である『スリープウォーク・ウィズ・ミー』は、次作の『ドント・シンク・トワイス』と同様に売れないコメディアンの悲哀を描いたドラメディ。本作はマイク・バービグリアが患っている睡眠障害の実体験を語った同名のスタンダップ・コメディの映画版だが、爆笑の連続だった舞台版に対して、映画ではその笑いをバッサリと切り落としてあくまでも物語を語ることに専念している。自身のスタンダップ・コメディにおける「語り」の本質は「ギャグ」ではなくて「ストーリーテリング」にあることがはっきりと分かっているからこその英断だ。実体験に基づいているがゆえに「止まない雨はないが、治らない病はある」という現実に正面から向き合い、それと戦い続ける「覚悟」を描いた真摯な傑作。『待ちきれなくて…』のローレン・アンブローズがバービグリアの恋人役なので、「学園映画のその後」といった趣きもある。 睡眠学の権威であるウィリアム・ディメント博士が出演している点にも要注目。(岡俊彦)
主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)