2024年10月19日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.29」を開催します。今回はジョン・キューザック2本立てということで、彼の長きに渡るキャリアの最高傑作である『やぶれかぶれ一発勝負!!』と、ジョン・キューザック版『インスタント・ファミリー』というべき傑作『マーシャン・チャイルド』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2025年1月19日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.30」を開催します。今回はゲイ映画2本立てということで、リチャード・レスターのコメディ職人としての手腕が存分に発揮されたシチュエーション・コメディの傑作『ザ・リッツ』と、「サム・フリークス Vol.13」の上映作である『スマイリー・フェイス』に続くグレッグ・アラキの傑作『カブーン!』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2025年3月8日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス S」を開催します。今回は岡俊彦(故人)からのリクエストにより、以前にサム・フリークスで日本初上映を果たしたグレッグ・アラキの『スマイリー・フェイス』とマイク・バービグリアの『スリープウォーク・ウィズ・ミー』を再映いたします。 前売チケットはPeatixで販売中です

過去に開催したサム・フリークスの一覧はこちらです


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しましたマフスのキャリアを一望できるプレイリストも作りってみました。

ローリングストーン ジャパンでリンダ・リンダズにインタビューしました。アルバム『Growing Up』発表時SUMMER SONIC 2022での来日時2024年の来日時です。

2023年5月にシグリッドが初来日公演を果たした際に、ローリングストーン ジャパンでインタビューしました


メアリー・ルー・ロードの「Lights Are Changing」のオリジナルなどで知られるべヴィス・フロンドのポップな楽曲のみを集めたベスト・アルバム的プレイリスト『Pop Essentials of The Bevis Frond』を作成しました。

サム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しました。毎回上映作品と絡めた選曲をしています(最新のものに随時更新していきます)。


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

特集上映:サム・フリークス

これまでに『ブレッド&ローズ』『ブラック・アジェンダ/隠された真相』『石炭の値打ち』とケン・ローチの傑作を上映してきたサム・フリークスが、満を持して彼の最高傑作の一つである大作『石炭の値打ち』の前後編を再上映いたします!

前後編共にこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品となっておりますので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!

 

1月19日(日)には同会場でこのイベント第30弾が、3月8日(土)には当イベントのリクエスト企画が開催されます! こちらもぜひ!

Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください(最新のものに随時更新していきます)。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。

概要:

1)日時:2025年4月19日(土)


2)会場:ユーロライブ(渋谷)

タイムテーブル

13:45~ 開場
14:00~『石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々』上映
15:17~ 休憩
15:30~『石炭の値打ち 第二部:現実との直面』上映(17:01上映終了予定)

3)当日券料金:2本立て2000円(入れ替えなし・整理番号制)

※当日券は当日の13:30~13:43、13:59~14:00、15:17~15:30の時間限定で会場受付にて販売いたします。

※前売り券は特別価格1977円でPeatixにて販売中です

本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。

お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。

また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。

お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。

こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。

※前売り券について※

開場は13時45分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。

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たとえば『わたしは、ダニエル・ブレイク』や『家族を想うとき』だけを観てもケン・ローチという映画作家の全貌は全く把握できないが、「ケン・ローチ全部乗せ」状態な『石炭の値打ち』を観れば彼の全貌はほぼ把握できるといっても過言ではない。

『石炭の値打ち』は『ケス』に続く監督:ケン・ローチ×脚本:バリー・ハインズのタッグ作品であり、間違いなく彼等のコラボレーションにおける最高傑作。BBCのドラマ枠『Play For Today』で2週に渡って放送されたTV映画で、『ケス』でも重要なモチーフになっている「炭鉱」をメインテーマとして突き詰めた集大成的な内容の二部作だ。コメディ調の第一部とハードでシリアスな第二部で合計約3時間を掛けて南ヨークシャーの炭鉱の人々の暮らしと人生をじっくりと描き出している。ちなみに、この時期(70年代半ば)のケン・ローチは交通事故で息子を亡くした直後ということもあってか、『Days Of Hope(希望の日々)』〜本作と鬼気迫る大作を連続で発表しているのだった。ケン・ローチ曰く、「私の父親の家族の多くは鉱山労働者だったし、私の出身地域は炭鉱地帯だった。そのため、私はいつも炭鉱地帯とのつながりを感じていた」(『ケン・ローチ (映画作家が自身を語る)』より)とのことで、彼にとってはある種のルーツ回帰的な意味合いもあったのかもしれない。

ケン・ローチとバリー・ハインズとの共作は以降も『狩場の管理人』『まなざしと微笑み』と続いていき、2001年の『ナビゲーター ある鉄道員の物語』でバリーがスクリプト・エディターとして関わったのが最後のコラボレーションとなった。その後、バリー・ハインズは2016年3月18日に亡くなっている。享年76歳。

岡俊彦(東京都北区上十条5-28-16在住)
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石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々(原題:The Price Of Coal: Part 1 - Meet The People)』(1977年、監督:ケン・ローチ

DVD上映(日本語字幕付き)

出演:ボビー・ナット、リタ・メイ、ポール・チャペル、ジェイン・ワディントン、ハイドンコンウェイ


石炭の値打ち 第二部:現実との直面(原題:The Price Of Coal: Part 2 - Back To Reality)』(1977年、監督:ケン・ローチ

DVD上映(日本語字幕付き)

出演:ボビー・ナット、リタ・メイ、ポール・チャペル、ジェイン・ワディントン、ハイドンコンウェイ



主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)