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特集上映：サム・フリークス Vol.22

特集上映イベント「サム・フリークス」の第22回はケン・ローチ×ルーカス・ムーディソンという夢の2本立て！ 1本目はケン・ローチが90年代の黄金期に突入していくきっかけとなった『ブラック・アジェンダ／隠された真相』を、2本目はルーカス・ムーディソンが製作総指揮を務めた唯一の作品である『ヤラ！ヤラ！』を上映いたします。

どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、特に『ヤラ！ヤラ！』は日本初上映ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援＆自立支援として役立てられます！

2月4日（土）には同会場でこのイベントの第21弾が、6月3日（土）にはこのイベントの第23弾が開催されます！こちらもぜひ！

Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください（最新のものに随時更新していきます）。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。

概要：

1)日時：2023年4月9日（日）

2)会場：ユーロライブ（渋谷）

タイムテーブル

13:20～開場
13:35～『ブラック・アジェンダ／隠された真相』上映
15:24～休憩
15:40～『ヤラ！ヤラ！』上映（日本初上映／17:09上映終了予定）

3）当日券料金：2本立て1500円（入れ替えなし・整理番号制）

※当日券は当日の13:05～13:18、13:34～13:35、15:24～15:40の時間限定で会場受付にて販売いたします。

※前売り券は特別価格1374（悲惨な死）円でPeatixにて販売中です。

本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。

お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。

また、未成年の方は当日会場にて500円返金します！性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。

お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。

こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。

※前売り券について※

開場は13時20分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。

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『ブラック・アジェンダ／隠された真相』は紛争下の北アイルランドにおいて英国軍および王立アイルランド警察隊の中で共有されていたという「Shoot-to-kill Policy（字幕訳「強硬殺害」。テロ関係者と思しき者は殺しても構わないとする強硬方針）」の実態に対して行われたジョン・ストーカーによる調査、通称「Stalker Inquiry（ストーカー調査）」を基にしたポリティカル・サスペンス。ケン・ローチのフィルモグラフィー的には後の『麦の穂をゆらす風』『ジミー、野を駆ける伝説』に繋がる題材であり、作風としては『ルート・アイリッシュ』に繋がっていくハード路線の作品だ。主要キャストの一人としてフランシス・マクドーマンドが出演。アメリカから来た人権擁護活動家の役を熱演し、作中における正義と良心の存在を体現している。ケン・ローチ映画のプロデューサーを30年以上に渡って務め続けているレベッカ・オブライエンとの初タッグ作。

『ヤラ！ヤラ！』はスウェーデンで暮らす移民労働者を主人公にした恋愛コメディで、後に『ブラザーズ：2人の息子の物語』などのゲーム作家としても名を馳せることになるジョセフ・ファレスの弱冠23歳での監督デビュー作。ルーカス・ムーディソンが珍しく製作総指揮を務めており、今なお世界各地で行われている「強制結婚」を題材にして、女性の権利の蹂躙を問題視しているという点でまさに「ムーディソン派」の映画という感じ。というか「サム・フリークス Vol.4」でも上映した『ニュー・カントリー』と『リリア 4-ever』の合いの子のような内容だ（公開順を整理しておくと、『ショー・ミー・ラヴ』→『ニュー・カントリー』→『エヴァとステファンとすてきな家族』→本作→『リリア 4-ever』という並びになる）。人間はもっと自由に生きることができるはず、というメッセージがどこまでも清々しい。強制結婚という負の連鎖から脱け出した主人公達は、「ここではないどこか」を目指して人生という名の旅を続けていくのだった。スウェーデンを代表するシンガー・ソングライターの一人であるラレー（・プールカリム）の役者としての唯一の出演作でもある。

岡俊彦（東京都品川区南品川3-5-2-503在住）
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