★★
Screeching Weasel/First World Manifest
★★★★
映画『ジェニファーズ・ボディ』にフィーチャーされていたことでもお馴染みのスクリーチング・ウィーゼルが、『Teen Punks In Heat』から11年を経てまさかの再結成。とは言っても、メンバーはベン・ウィーゼルのもう一つのバンドであるリヴァーデイルズの最新作『Tarantula』に参加していた面子とほぼ変わらないので、あまり有難味のない再結成ではある。まあ、スマッシング・パンプキンズの再結成や、イアン・マッカロクがエレクトラフィクションを経てエコー&ザ・バニーメンを再結成した時なんかに近いといえば近いか。昔の名前で出ています、と。
末期はグダグダになって解散していった印象のあるスクリーチング・ウィーゼルだが、本作ではオール・アメリカン・リジェクツのマイク・ケナーティーのプロデュース・ワークも利いたのか、近年のベン・ウィーゼル関連作の中ではかなーり久しぶりにカッチリとしたポップ・パンク・アルバムに仕上がっているのではないかと。再結成を祝福するかのようにMTXのドクター・フランクや、クイアーズのジョー・クイアーといったいつもの連中がゲストで参加しているのも嬉しい。やっぱり久々のスクリーチング・ウィーゼル名義だから気合いの入り方が違うのかねえ、とか思っていたら、3月18日のレコ発ライヴ中にベン氏が客をブン殴って、呆れた他のメンバーが全員脱退! 早くもバンドの将来に暗雲が垂れ込めております!