シー&ヒムの最新インタビューを読んでいたら、ズーイー・デシャネルが「スローンが好き」発言をしていたりとなかなか興味深かったんだけど、インタビュアーが新曲の「Thieves」をサム・クックの「Cupid」に似ていると指摘していて盲点を突かれた感じ。
たしかに! I→VIm→I→VImというコード進行も同じだし。ズーイー本人はこれを否定して「サム・クックは好きだけど、『Thieves』はロイ・オービソンっぽい曲を目指したの」と言っていて、これもなるほどという感じ(関係ないけどロイ・オービソンも4度マイナー使いの名手っすね)。ちなみに、日本盤の解説でおいらが「Thieves」においてニール・ヤングを引き合いに出したのは、2008年に「Thieves Among Us」の仮タイトルで演奏されていた当初のヴァージョンの印象が強かったのと、ちょうどこの頃のツアーと同時期にシングル「Why Do You Let Me Stay Here?」のカップリング曲としてニール・ヤングの「Lotta Love」をカヴァーしていたってのが大きいんすわ。
(キーが現在のヴァージョンよりも1音低いFなのはなぜなんだろう? ギターで書いた曲なのに)
だから『Harvest』や『Comes A Time』(どちらもズーイーお気に入りのニール・ヤング作品)収録曲を、『After The Gold Rush』的なカッチリしたアレンジで仕上げた曲、という印象を持ったのでした。
ちなみにサム・クックは「A Change Is Gonna Come」とかももちろん最高なんだけど、おいらは「Sugar Dumpling」みたいなポップなナンバーが凄く好きだったりします。
↑この曲はトータス松本もカヴァーしてましたな。