Sugababes/Catfights and Spotlights
★★★★★
『キャットファイトとスポットライト』というタイトルと、キーシャの巨乳を無駄に強調したジャケットも素敵なシュガーベイブスの6thアルバム。
大名曲「About You Now」を収録した前作『Change』は今になって聴き直してみるとニュー・レイヴ的な意匠を取り入れていたことが分かるんだが、今作ではアーニー・ケイドーの「Here Comes The Girls」(アラン・トゥーサン作!)を引用した(というかほとんどカヴァー)先行シングル「Girls」を筆頭に、最近の流行である60'sソウル的な意匠の核心を突いたエレクトロニック・ポップになっている。ロビンを復活させたクラース・オールンドのプロデュース・ワークがお見事。
アルバム前半にはアップ・テンポなナンバー、後半はミディアム〜スローで固めた構成(これを『Atlantic Crossing』方式と言う)になっているので、後半がダレないといえば嘘になるんだが、2008年の音楽シーンの流れを凝縮したかのような冒頭の名曲4連発の為だけにでも買い!だと思う。「No Can Do」はおいら内の2008年ベスト・ソング最有力候補だ(男の裸がいっぱい見られるPVも最高!)。全12曲43分。
Sugababes - Girls
Sugababes - No Can Do [Official Music Video] HQ