映画『Chaos Theory』(監督:マルコス・シエガ)観賞。★★★。
ライアン・レイノルズは日本だとスカーレット・ヨハンソンと結婚した奴、としか思われていないのかもしれないけど、どちらの方が面白い(「興味深い」とも言い換え可能)映画に出ているかといったら、それはもちろんライアンの方でしょう。『Just Friends』とか『Waiting...』とかさあ。悪趣味学園映画の傑作『Pretty Persuasion』を手掛けたマルコス・シエガの最新作にも主演しているしね。
というわけで、かなりの期待込みで本作を観たところ、なんとこれがハリウッド映画版『裸足のピクニック』だったのだ。いや、マジで。やっぱりライアン君の出演作(特にコメディ)は要チェックだわ。
マルコス・シエガは前作『Underclassman』(ニック・キャノン版『21ジャンプ・ストリート』)が大駄作だったので、本作の出来も少し心配していたんだが、どうやらそれなりに復調しているようで一安心。特に、ほとんど嫌がらせのようにシニカルな曲のチョイスが最高すぎる! ライアンが落ちるところまで落ちた時のBGMとして「これからもっと素晴らしいことが起こるはず〜♪」と歌われるキンクスの「Better Things」(名曲!)が流れたり、エミリー・モーティマーがライアンの書き残した遺書(らしきもの)を発見したところで「これがまさに生きてるってこと〜♪」と歌われるELOの「Livin' Things」が流れたりするんだから。
エミリー・モーティマーは1971年生まれの割には童顔&柔らかい雰囲気なので、年下の男優の奥さん役を振られることが多いな(本作では実年齢が5歳下のライアン・レイノルズの妻役。『ラースと、その彼女』でも同様に5歳下のポール・シュナイダーの妻役)。