2020年8月1日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.8」を開催します。ジョージ・エリオットの名作小説『サイラス・マーナー』を映画化したスティーヴ・マーティン脚本・主演の傑作『パパとマチルダ』と、プラスサイズの女の子が頑張ったり頑張らなかったりするカナダ版『オッス! トン子ちゃん』というべき青春映画の傑作『少女ジュリエット』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


2020年9月6日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.9」を開催します。今回の裏テーマは「原点回帰」ということで、『ブルックリン最終出口』と共にジェニファー・ジェイソン・リーの黄金期の幕開けを告げた傑作『マイアミ・ブルース』と、本イベント名の由来ともなった青春映画の傑作『サム・フリークス』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


2020年12月20日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.10」を開催します。『ゴーストワールド』の元ネタであり、元祖『エイス・グレード』かつ元祖『ブックスマート』かつクリスマス映画でもある『マリアンの友だち』と、ロック映画の金字塔『タイムズ・スクエア』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない


The Queers/The Queers Are Here


★★


これは酷いなあ。何が酷いって画質と音質が。もともとクイアーズというバンドの規模からいって、プロショットのライヴ映像がそうそう残されているわけがないんだが、彼等にとって初となるこのDVDでも、PVを除くとブート・レベルのライヴ映像のオンパレードなのであった。PVですらビデオ起こしがバレバレの劣悪画質だし(マスターフィルムは残ってないのか?)。というわけで、クイアーズの全アルバムを揃えているようなファン以外は買う必要なし。特に『Munki Brain』で初めてクイアーズに触れたような人がいきなり本作を購入すると痛い目に遭うと思うぞ。


と、一見さんに注意を呼びかけたところで、ファンの目線からこのDVDを見てみれば、貴重な映像が満載なことは確かだ。いきなりジョー・クイアーと客が喧嘩するシーンから始まるし。まるでレディオヘッドの「Paranoid Android」のような(って書くとつまらなそうだけど)「I Can't Get Over You」のアニメPVは泣ける。64分。


それにしてもクイアーズがパンク・ファン以外になかなか聴かれないってのはあまりにも勿体無いよなあ。たとえばジョー・クイアーも大好きなマフスがそうであるように、シンプルなサウンドの中に良質なポップ・ミュージックのエッセンスがたっぷりと詰めこまれていることがもっと強調されるべきだろう。こちらのインタビュージョー・クイアー自身が発言しているように、彼はパンク・ロックばかり聴いているわけではなくて、むしろビーチ・ボーイズデル・シャノンビートルズなどといった、パンク・ロック以前の、パンク・ロックのルーツになった音楽の熱心なファンでもあるのだから(特にデル・シャノンというチョイスは彼の「モータウン以降ブリティッシュ・インヴェイジョン以前」という趣向を窺わせて興味深い。マフスなんかの場合はもっと英国ロック寄りなわけで)。ラモーンズについても、「俺にとってラモーンズとは、要するに良質なビーチ・ボーイズサウンドを持ったバンドなんだよ」と言っているでしょ?