アウトキャスツ(from 北アイルランド)の来日公演はストゥージズ「1969」のカヴァーで始まってクラッシュ「Complete Control」のカヴァーで終わる(しかも途中にルーディの「The Pressure's On」もあり)という期待を裏切らないB級っぷりが最高でした! というかグッド・ヴァイブレーションズ・レーベルってアンダートーンズが特殊だっただけで、あとは玉石混交というか、ほとんどが「石」な存在のバンドばかりなんだよな。でも石には石の良さがあるのだ!ということを見せつけてくれたライヴでした。それこそがパンクの存在意義ってものだろう。あと、演奏は70〜80年代の現役当時よりも遥かに今の方が上手かったっす。
以前にも書いた通りで、映画『グッド・ヴァイブレーションズ』のクライマックスは(『ボヘミアン・ラプソディ』のクライマックスがライヴ・エイドの再現だったように)『シェルショック・ロック』のDVDに収録されているアウトキャスツを中心としたイベントのドキュメンタリー『セルフコンシャス・オーバー・ユー』の再現なんだが(わざわざジェイソン・フォークナーが当時のドキュメンタリーで使用されていた楽曲をカヴァーして再現するという凝りっぷり)、来日公演を体験して、あのドキュメンタリーに登場する観客の子供達のような気分になることができました。本当にありがとうございました。
というか『シェルショック・ロック』のDVDっていつの間にかアマゾンでプレミア価格付いてるっすね。昨年2月の「アイルランド映画が描く『真摯な痛み』」では定価で仕入れて定価で売ってたのに。