2019年10月20日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.6」を開催します。上映作品は児童映画クラシック『若草の祈り』と、文芸映画版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』というべき大傑作『わが青春の輝き』の文芸フェミニスト映画2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


2020年1月26日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.7」を開催します。『グッド・ライ』『ぼくたちのムッシュ・ラザール 』のフィリップ・ファラルドーが手掛けた児童映画の傑作『本当に僕じゃない!』と、アメリカ版『珈琲時光』かつゾーイ・カザンの最高傑作である『エクスプローディング・ガール』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

特集上映:サム・フリークス Vol.5

 

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2018年秋からスタートした「はみ出し者映画」の特集上映イベント「サム・フリークス」の第5回! 今回もレアな映画を2本立てで上映していきます。

 

1本目はカナダ・アカデミー賞で6部門にノミネートされた青春映画の傑作『まどろみの二コール』の日本初上映、2本目は『スポットライト 世紀のスクープ』でアカデミー賞作品賞を受賞したトム・マッカーシーの監督デビュー作『ステーション・エージェント』(2004年の第3回鉄道映像フェスティバルで上映されたきりで封印されてきた幻の名作)の再上映となっております。テーマは「裏サム・フリークス Vol.4」で、4月7日に上映した『リリア 4-ever』と『ニュー・カントリー』を反転させた内容の作品をチョイスしました。

 

どちらもこの機会を逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、今後のソフト化の予定もありませんので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!

 

10月20日(日)には同会場でイベントの第5弾が開催されます! こちらもぜひ!


概要:

 

1)日時:2019年7月6日(土)


2)会場:ユーロライブ(渋谷)


タイムテーブル


13:00~ 当日券販売開始
13:30~ 開場
13:45~『まどろみのニコール』上映(日本初上映)
15:18~ 休憩
15:30~『ステーション・エージェント』上映(16:59上映終了予定)


3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)

※当日券は当日の13時00分より会場受付にて販売いたします。

※主催者がそろそろ借金取りに殺されそうな状況なので、前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です


本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。

お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。また、お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。よろしくお願い致します。


※前売り券について※

開場は13時30分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものを係員にご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

 

ケベック映画『まどろみのニコール』は、不眠症に悩まされているニコールの大学卒業後のモラトリアムな日々をモノクロで描いている。彼女は両親が長期休暇で不在の間、実家で気ままに過ごしたり、「老夫婦」のようにいつも一緒にいる金髪の親友ヴェロニクとあてもなくぶらぶらしているが、兄がバンド仲間を引き連れて戻ってきたことで生活に徐々に微妙な変化が生じていく。『フランシス・ハ』や『ゴーストワールド』を特に彷彿とさせるが、ここでは(『ストレンジャー・ザン・パラダイス』等の影響で採用された)白黒の画面は、永続的な夢のような感覚として機能している。劇中でSF映画『姿なき訪問者』へのリファレンスがあるが、『さよなら、退屈なレオニー』の編集も手がけている監督のステファヌ・ラフルールは、声変わりの最中にある少年に成熟した中年男性の声を当てるなどSFのような遊び、あるいは無表情喜劇的なシュールなユーモアの要素を溶け込ませているのだ。そして「間欠泉」のような怒りとともに、疎外感に捕らわれたニコールは「ここではないどこか」へと目覚めるのである。


『ステーション・エージェント』もまた気だるい夏の風景とはぐれ者への共感を静かな叙情で湛えている。ピーター・ディンクレイジ初主演作となったこの映画で監督のトム・マッカーシーは、もともと「小人」を想定していたのではなく、世界から孤立することを選んだ鉄道愛好家の物語を企図していたと言う。マッカーシーは彼を怒りもロマンティックな感情も内包した多面的な生身の人物として扱っている一方で、「見えない」存在として嘲笑の対象にされている側面をあえて強調している。思えば、彼の近年の主演作『孤独なふりした世界で』は一人でいることと孤独であることの違いに言及していた。標準から外れている者に対して差異をあげつらうボディ・シェイミングが蔓延する社会の中では周囲から浮いている方が疎外感を抱かせるわけである。だから彼は一人でいることを好む。そんな中で社会の一部になれない者たちが互いの疎外感を分かち合いながら、思いがけない友情を形成していく。以降も疑似家族の物語を真摯に紡いでいくことになるトム・マッカーシーの原点にして、クリント・イーストウッドも称賛した傑作。

 

(映画ライター・常川拓也

 
まどろみのニコール(原題:Tu Dors Nicole)』(2014年、監督:ステファヌ・ラフルール)

Blu-ray上映(日本語字幕付き)

2015年 カナダ・アカデミー賞 作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞助演男優賞ノミネート

出演:ジュリアン・コート、カトリーヌ・サンローラン

 

ステーション・エージェント(原題:The Station Agent)』(2003年、監督:トム・マッカーシー


Blu-ray上映(日本語字幕付き)

2003年 サンダンス映画祭 観客賞、脚本賞受賞
2004年 インディペンデント・スピリット・アワード 新人脚本賞ジョン・カサヴェテス賞受賞

出演:ピーター・ディンクレイジ(『エルフ ~サンタの国からやってきた~ 』『ゲーム・オブ・スローンズ』)、パトリシア・クラークソン(『エイプリルの七面鳥』『しあわせへのまわり道』)、ボビー・カナヴェイル(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)、ミシェル・ウィリアムズ(『マンモス』)


主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)