ジェイムズの新作『Girl At The End Of The World』が素晴らしかったので、彼等の代表曲「Sit Down」の歌詞を訳してみました。この曲はティム・ブースがパティ・スミスとドリス・レッシングに感謝を捧げた歌であり、サビの歌詞は物理的に隣に座ってくれと言っているんではなくて、「(パティ・スミスの歌やドリス・レッシングの小説のように)僕の気持ちに寄り添ってくれるものさえあれば、僕は生きていくことができる」という意味だと考えるべきでしょう。「どこか遠くに行っていた君が帰ってきたのを知って/なんだか安心したよ」というラインは、この歌が書かれる直前にパティ・スミスが『Dream Of Life』でシーンに復帰したことに対する言及だと思われる。
「Sit Down」 (from 『The Best Of James』)
これは暗闇の中で自分自身に歌いかける子守唄
隠し通すことが出来ない幾つもの秘密
甘さと酸っぱさの極致で
徹底的に揺さぶられてる
神様がいてくれたらいいのに
そんなことを願い 祈ってる
逆流に押し流され
僕の人生はコントロール不能
でもこの波ならば
僕の身体をどこかに運んで行ってくれるはず
だから流れに乗って行こう
座ってくれ 座ってくれ
僕の隣に座ってくれよ
この気持ちに共鳴してくれる人は
僕の隣に座ってくれよ
どこか遠くに行っていた君が帰ってきたのを知って
なんだか安心したよ
孤独を感じていたら
人は先に進むことなんて出来やしない
だって僕はまた戻ってしまったんだ
以前よりもさらに酷い状態に
あんな金持ち連中を目にしなければ
この貧しい生活にも耐えられるのに
だから座ってくれ 座ってくれ
僕の隣に座ってくれよ
この気持ちに共鳴してくれる人は
僕の隣に座ってくれよ
悲しみの息吹きを感じている人は
僕の隣に座ってくれよ
気が狂いそうになっている人は
僕の隣に座ってくれよ
自分のことをバカだと思っている人は
僕の隣に座ってくれよ
愛の中で
恐怖の中で
憎しみの中で
涙の中で
愛と恐怖と憎しみと涙の中で
愛の中で
恐怖の中で
憎しみの中で
涙の中で
愛と恐怖と憎しみの中で
座ってくれ 座ってくれ
僕の隣に座ってくれよ
この気持ちに共鳴してくれる人は
僕の隣に座ってくれよ