★★★
レコード会社と喧嘩別れしてアルバムを発表しなくなっていたピーズが自主レーベルから7年振りのアルバムを発表。ライヴ会場(と公式サイトやタワレコ、アマゾンなど)で販売していたシングル群の収録曲に新曲を加えたベスト・アルバム的内容。長年の間でたまりにたまった楽曲がありったけ詰めこまれているという点ではマフスの『Really Really Happy』的。ほんとうに彼等は日本のマフスというべき存在だなあ、と改めて思ったり。ただ、マフスのキムに比べるとピーズのはるはプロデューサー的な資質が欠如しているので、全19曲65分という長尺作品ともなるとそれが全体の散漫な印象として浮かび上がってきてしまうわな。まあ、こうしたところがあまり大きな欠点とならずに、逆にチャームになっているのがピーズの良さでもあるわけでさ。
はるの初期ビートルズ直系なソングライティングがサビついていないことはしっかり確認できるし、ポール・マッカートニー〜矢沢永吉直系*1なはるのメロディアス&グルーヴィなベース・ラインが相変わらずやたらとデカい音量でミックスされているのも嬉しい(こんなにベースがファットなロック・アルバムは、最近だとレッド・クロスの新作と双璧)。11月に中野サンプラザで行われるワンマンライヴには必ず行くよ!
↑「放射能っちゅーかアル中だろ」って歌詞が素晴らしい。
↑ピーズの曲はどれもほんとに好きだけど、「鉄道6号」と「反応ゼロ」はちょっと別格で大好きっす。