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こういう真にインターナショナルなパワー・ポップ・センスを持つバンドがようやく全国区の舞台に躍り出たのは感慨深いものがあるな。「真にインターナショナルなパワー・ポップ・センス」とは、全盛期のウィーザーやモーション・シティ・サウンドトラックを彷彿させるソングライティングやサウンド・メイキングのセンス、映画『ラブ・アゲイン』の原題を初の全国流通盤のタイトルに名付けたり、ケヴィン・スミス(「チェイシング・エイミー」)やウェス・アンダーソン(「BOTTLE ROCKET」)にオマージュを捧げたナンバーを作ってしまう、カルチャーに対する確かな審美眼といったところだ(アルバムには未収録だが、エレン・ペイジにオマージュを捧げた「いとしのエレノア」というナンバーもある)。全10曲30分という潔さも素晴らしい。アンラバブルズ風のナンバー(「アフタースクール」)があったりする辺りも気が利きまくっていて最高です。2016年屈指の名作パワー・ポップ・アルバム!
↑アルバムの実質タイトル曲「C.S.L.」のPVはマフスの「Sad Tomorrow」とウェリントンズの「Song For Kim」へのオマージュにもなってるんですよー。

