映画『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(監督:マーティン・スコセッシ)観賞。★★★★★。
個人的にツボだったポイントを箇条書き。
・マハリシ・ヨギの胡散臭いグルっぷり、フィル・スペクターの分かりやすい鬼才っぷり、アラン・クラインの絵に描いたような悪徳マネージャーっぷり。やっぱり60年代の人はキャラクターとしての完成度高いわー。
・「『Here Comes The Sun』の7拍子はワイ独自のコツで叩ききったんや!」と中小企業の社長っぽい自慢話をするリンゴ。
・「Hey Jude」のセッションでジョージと揉めた話を何度も持ち出してくるポール(たぶんこれは「『Love Me Do』のレコーディングでは、もともとはジョンが歌っていたキメのフレーズをいきなり自分が歌うことになったので、緊張で声が震えて…」というエピソードと同じくポールの定番ネタなんだと思う)。
・ジョージがプロデュースした「Hare Krishna Mantra」が驚きのスマッシュ・ヒットを記録した時のチャート1位がアーチーズの「Sugar, Sugar」。
・「Instant Karma!」のセッションでフィル・スペクターが何を始めるのかと思ったら、とりあえずエコーをかけたというエピソード。当時は「やっぱりフィルさんの掛けるエコーは一味違いますね!」とか言われておだてられてたんだろうなあ。
・この映画を観て、「My Sweet Lord」をシングル・カットしたのがフィル・スペクターの指示によるものであったことを知ったんだが、そもそもこの曲ってシフォンズ「He's So Fine」のパクリ*1なわけじゃん。彼が「この曲はヒットする!」と直感したのは、本人も気づいてないだけで実は単に自分の出自に近いメロディだったから懐かしくて気に入っただけなんじゃないかと。
・repeat until death.
オライナエ〜。