べヴィス・フロンドというバンドはやたらと長尺だったり実験的だったりする楽曲の合間に珠玉のポップ・ソングが埋もれている、言ってしまえば取っ付きにくいサイケデリックなニール・ヤングといった感じのアーティストだ。
メアリー・ルー・ロードはそんな彼等のポップな面が大好きで、「Lights Are Changing」などをカヴァーしたり(個人的には「Stars Burn Out」を推したい)、バンドのリーダーであるニック・サロマンと共作したりしているわけだが、オリジナル・アルバムを聴く上でのハードルがかなり高いのは間違いない。ベスト・アルバムとかも存在しないし。
というわけで、べヴィス・フロンドのポップな曲のみを集めた『Pop Essentials of The Bevis Frond』という入魂のプレイリストを作ってみました。分かりやすく「Lights Are Changing」から始めて彼等の40年近いキャリアを総括していますので、CD2枚組のベスト・アルバムを聴く感覚でチェックしていただければ幸いです。メアリー・ルー・ロードはもちろん、ジュリアナ・ハットフィールドやレモンヘッズやティーンエイジ・ファンクラブがカヴァーしていたあんな曲やこんな曲も入っています。これがおいらの2021年最大の成果物だ!