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ヘレン・ラヴも絶賛!な南ロンドン在住の3人組。結成は2011年、ちょこちょこメンバー・チェンジを経ているみたいで、このインタビューの時点ではまだヴォーカルのペリーセーラ緑さんは加入していなかったと思われる(このメン募を見て応募してきたのかな?)。というか、何が驚くってシトラスの『Wispy, no mercy』を自分達の大きな影響元として挙げていること!まさか英国でシトラスの遺伝子が息づいていたとは。
とはいえ、意外と直球で物騒だったり熱かったりする日本語詞(「吠えてみろ/喜んで殺しちゃうぞ」「同じ色に染まらず/自分の道を歩むって/寂しいし辛いし/色んなこと言われるけれど/出る釘は打たれるって/よく聞くよね、この言葉/それならいっぱい打てばいい/I did it my way この人生」)や、琉球音階を使って無邪気なオリエンタリズムを発揮しているところ(「Let's Go To The Forest」)はいかにも海外在住バンドって感じで面白い。ネイティヴ・イングリッシュとジャパニーズ・イングリッシュを巧みに使い分けているところはチボ・マットみたいっすね。英語詞の韻は硬いのに、日本語詞になると途端に韻が甘くなるところなんて超チャーミング。アルバム未収録の「Wherever You Go」なんかを聴いても分かるように、メロディ・メイクの才能も抜群。素晴らしきインターナショナル楽しいサウンド!ダイナモ感覚!!フリーダウンロード作品なのでぜひー。全15曲30分。
(追記:その後、2014年10月に日本盤CDが発売されることになった)