英国ポップ・ミュージック史を代表する女性シンガー・ソングライターであり、ポール・マッカートニーの「Wonderful Christmas Time」と並ぶクリスマス・ソングの最高峰「Fairytale Of New York」のフィーチャリング・シンガーだった故カースティ・マッコールのドキュメンタリー『The Life And Songs Of Kirsty MacColl』をYouTubeで発見!(その2、その3、その4)
ポーグスやロッド・スチュワートもカヴァーした「Dirty Old Town」の作者で、厳格なフォーク・シンガーだった父親イワン・マッコールに対する反抗心からポップな音楽を志向するようになったとか、歌謡曲の中で描かれる男性が理想化した女性像に対して常に反発を抱いていたとか、キース・リチャーズですら恐縮してしまうほどの姉御肌な人だったとか、素敵な話がいっぱい。カースティがU2『Joshua Tree』の曲順を決めたって知ってた?
↑アイルランド系移民の苦難と挫折の人生を描いた歌に「ニューヨークのおとぎ話」というタイトルを付ける優しさに、この曲の素晴らしさは集約されていると思う。PVにはくりぃむしちゅーの有田哲平も出演。ちなみに有田はリプレイスメンツのアンソロジー盤にコメントを寄せているほどのリプレイスメンツ好きとしても有名。
↑カースティのコーラス・ワークも素敵なビリー・ブラッグ「Sexuality」のPVがYouTubeに復活していたので一緒に貼っておく。以前に歌詞を訳しているのでそちらも参照にするよろし。「セクシュアリティ/僕たちは自分の望む姿でいられるはず」。Be proud of who you are and don’t be scared!