★★★
昨年のシー&ヒムのツアーにコーラス隊として参加していたチャピン・シスターズ*1の2ndアルバム。昨年末にはズーイー・デシャネルと新ユニット、ビューティー・ショップを結成したことも伝えられたのでお馴染みですね(クリスマス・イベントでの発表だったのでその本気度は図りかねるんだが、いちおうアルバム制作の予定もあるらしい)。
で、こうやってスタジオ音源を聴いてみると、彼女達の声質がズーイー・デシャネルのそれと非常によく似ていることが分かる。そりゃあ重宝がられるはずだわ。ただし、楽曲の方はルーツ色が濃厚でおそろしく地味。ルーニーのルイ・スティーヴンスとギャング・ギャング・ダンスのジェシー・リーがプロデューサーであるにも関わらずこの地味さ&ガチっぷりは、皮肉でも何でもなしに凄いと思う(たぶんズーイーと知り合ったのはルーニー人脈≒シュワルツマン兄弟経由なんじゃないかな。ギャング・ギャング・ダンスからはジョシュ・ダイアモンドもギタリストとして参加)。『Chapin Sisters EP』や『Lake Bottom LP』のジャケットから「森ガール」とか「ゆるふわ」みたいな雰囲気を期待して聴くと大ヤケドするぞ。マジで。
まあ、楽曲が地味なこともあって、おいらがカナダで観たライヴでも結局いちばん印象に残ったのはブリトニー・スピアーズ「Toxic」のカヴァーだったりしたので、ビューティー・ショップのアルバムは(カヴァー集などでなければ)ズーイーがどれだけキャッチーな曲を提供できるかにかかっている気がする。全10曲34分。