Various Artists/Listen to Me: Buddy Holly
★★★★
今年はバディ・ホリーの生誕75周年ということで、先日発売された『Rave On Buddy Holly』に続いてまたもやバディ・ホリーのトリビュート・アルバムが登場。参加アーティストが各々で好き勝手にやっていた(故に豪華な面子のわりに凡百のトリビュート・アルバムという印象しか受けなかった)『Rave On Buddy Holly』に対して、本作ではピーター・アッシャー(元ピーター&ゴードン)が大半の曲をプロデュースしているので、全体のサウンドに統一感があってこちらの方が一気に聴き通せる感じ。
本作で特筆すべきは、『Rave On Buddy Holly』にシー&ヒム名義で参加して「Oh Boy!」をカヴァーしていたズーイー・デシャネルが、こちらではソロ名義で参加して「It's So Easy」をカヴァーしているということ。いやあ、ズーイーってガチでバディ・ホリアーな人なんですなあ。ということはつまり、シー&ヒムの相方であるM・ウォードの『Hold Time』に参加した際にバディ・ホリーの「Rave On」をカヴァーしていたのも、おそらくはズーイー側の意向だったのではないだろうか。
で、ズーイーと拮抗できる強力なコメディ・センスを持った人を!とピーター・アッシャーが考えたのかは知らないが、ズーイーの「It's So Easy」に続いて収録されているのがエリック・アイドル(!)による「Raining In My Heart」のカヴァーってのがまた嬉しいじゃないか。分かってらっしゃる! もうほんとにチョンチョンなんだから。全16曲43分。
↑ピーター&ゴードンの代表曲「愛なき世界」(ポール・マッカートニー作)。そういえば彼等もバディ・ホリーの「True Love Ways」をカヴァーしてましたな。
↑というわけで、『空飛ぶモンティ・パイソン』より「遠くから異なる種類の木を見分ける方法」。チョンチョン。