映画『素敵な人生の終り方』(監督:ジャド・アパトー)観賞。★★★。
アメリカでは大コケしたし、ほとんど期待せずに観たんだが、意外に(というよりもかなり)良かった。ジェイソン・シュワルツマンがスコアを担当していることもあって、全編の音楽がビートリーな雰囲気で統一されており、「2009年」という時代(まだMyspaceがフェイスブックと拮抗していた頃)の気分がしっかりと刻み込まれている。ポール・マッカートニーの「Great Day」で始まってジョン・レノンの「Watching The Wheels」で終わる構成も綺麗で、この選曲にアダム・サンドラーとレスリー・マンの関係性を投影しているのは上手い。カメオ出演しているジェームズ・テイラーは元アップル・レコード所属だし、アダム・サンドラーが「Real Love」を歌うシーンもある。そして、ウォーレン・ジヴォンが末期癌の身体をおして作り上げた遺作『The Wind』のナンバーが2曲もフィーチャーされているとくれば、それだけでグッとくるってなもんだ(ちなみにアダム・サンドラーは彼の追悼トリビュート・アルバムに参加している)。大きな問題があるとすれば、こんな心暖まる小品が2時間半もあるってことだな。
