トーキョーノーザンライツフェスティバル2011(@渋谷ユーロスペース&アップリンク)の開催がいよいよ迫ってきたので再掲。注目すべきはもちろんルーカス・ムーディソンの初期監督作3本が特集上映されるってことで、00年代最高の大傑作青春映画『リリア 4-ever』を観るチャンス!
2月12日(土)11:00〜
2月14日(月)16:00〜
2月18日(金)19:00〜
以上の3回の上映なので、時間が合う方はぜひ!
『リリア 4-ever』と合わせ鏡になっている彼のデビュー作『ショー・ミー・ラヴ』も上映されるので、こちらも観てクライマックスで流れるブローダー・ダニエルの「Underground」にシビれまくってくれ! 主題歌は今をときめくロビンの「Show Me Love」だし。ちなみにこの映画がt.A.T.u.のコンセプトの元ネタになったということも付け加えておく(彼女達に「Show Me Love」という同名曲があるのはそのため)。
t.A.T.u.は『ショー・ミー・ラヴ』を観たロシアのおっさん達が、「あの映画みたいに少女同士でキスをさせればセンセーショナリズムで売れるだろ」というえげつない考えで売り出した、言ってしまえば非常に志の低いグループなんだけど、それに対する「こうした音楽を切実な想いで聴いている少年少女だってたくさんいるのだ」というルーカス・ムーディソンからの返答が『リリア 4-ever』なんだよね。つまり、『ショー・ミー・ラヴ』と『リリア 4-ever』の関係性はルーカス・ムーディソン流ポップ・ミュージック論にもなっているのである。
そして、アバを大フィーチャーした『エヴァとステファンとすてきな家族』も傑作ですよー。OKさんも「「僕、視力障害だから眼鏡の度数が4.5もあるんだ」「私も同じ」「同じ度数の子なんて初めて会ったよ」と心が通じ合うくだりは、眼鏡映画史に残る名場面だろう」と称賛されております。