トーキョーノーザンライツフェスティバル 2016で、ルーカス・ムーディソンの『ウィ・アー・ザ・ベスト!』が2月6日(土)11:30〜、2月10日(水)16:30〜、2月12日(金)19:00〜、と計3回上映されるから改めて書いておくけど、『ウィ・アー・ザ・ベスト!』はマイリー・サイラスの「We Can't Stop」と共振する「抑圧からの解放」を2013年に(ほぼ同時期に)描いていたという点において、現在進行形の青春映画として非常に重要な作品だと思う。『ウィ・アー・ザ・ベスト!』の完成直後にルーカス・ムーディソンがマイリー・サイラスへのリスペクトを込めてマイリーとお揃いの碇のタトゥーを彫ったってのは実に象徴的な出来事。
逆に言うと、「We Can't Stop」のPVを見れば『ウィ・アー・ザ・ベスト!』の本質をさらに深く理解できるってことでもある。両者を見比べてみると、「We Can't Stop」でマイリー達がじゃれあっているシーンと『ウィ・アー・ザ・ベスト!』のそれが非常によく似ているので驚かされる(どちらも食べ物で遊ぶし)。ショートヘア、刃物、出血、舌出しなどの同じモチーフも。
あと、ルーカス・ムーディソンでいいなあと思うのは、『ショー・ミー・ラヴ』でも『リリア 4-ever』でも『ウィ・アー・ザ・ベスト!』でも、物語の質感は全然違うけどやっていることは基本的には同じなんだよね。(過剰に感傷的だったりセンチメンタルにならずに)少年少女の心に寄り添っているだけであって。全て同じ投球フォームから放たれている感じというか。