★★★
★★★★
8年振りのアルバムということで(ジャケットがそうであるように)どことなくおすましモードだった『J-POP』はアルバムの後半になるとかなりダレってしまって、けっきょく今でも繰り返し聴いているのは「エキスポ ヒロシマ」と「ズーディザイア」ぐらい。大幅にアレンジが変更された「少年ヤング」のアルバム・ヴァージョンも、シングルでのインパクトが大きかったせいでイマイチに思えたし。それから6か月のインターバルを経て今月発表された本作『YELLOW』の方が電気の2人がのびのびやっているのがサウンドからも感じられて好きだ。
「さんぷんまるのうた」がNHK総合の『さんぷんまる』のテーマ・ソングとして作られたと聞いた時には「Twist Of The World」がNHK教育『まんが日本史』のオープニング・テーマに使われていたことを思い出したし、「No.3」というタイトルを最初に見た時は即座に「N.O.」を連想してしまったんだけど、「Acid House All Night Long」では「N.O.」でサンプリングしていたポップ・ウィル・イート・イットセルフの「Can U Dig It?」をパクっていてオールナイトロングだし、まあ相変わらずな人達ではある。あと、『YELLOW』ってタイトルは、6月に閉店した西麻布のYELLOWのことが(本人達は意識していないにせよ)彼等の頭の片隅にあったからこそ名付けられたような気もするんだが、それはさすがに考え過ぎか。