Nellie Mckay/Pretty Little Head
★★★
所属先であるソニー・レコーズと収録時間を巡る対立によってお蔵入りになっていたネリー・マッカイの2ndアルバムが、インディー・レーベルに場所を移してアーティスト側が本来望んでいた通りの形(全23曲65分)で発表された。
前作よりもキャッチーかつポップな楽曲が揃ったノヴェルティ・ソング色の濃い仕上がりで、1分〜2分台の曲が矢継ぎ早に放たれていく構成は爽快感抜群。中でもシンディ・ローパーとのデュエット曲「Beecharmer」や、K.D.ラングとのデュエット曲「We Had It Right」は彼女のコンサバ体質が良い形で反映された名曲といえるだろう。
だが、実は今年春にネット上にリークされていたソニー版(全16曲48分)の方が、本作よりもコンパクトで遥かに良い出来なのだな。あれだ、映画でいえばディレクターズ・カットよりも劇場公開版の方がタイトで面白い場合が多いってのと同じようなもんだ。それに、おいらはウィータスの場合も『Suck Fony』より『Hand Over Your Loved Ones』の方が出来が良いと思った人間だし。というわけで、以下にソニー版の曲目を記載しておくので、各自で編集して聴いてみるよろし。
01. Cupcake
02. Pink Chandelier
03. There You Are In Me
04. The Big One
05. Ges
06. I Will Be There
07. The Down Low
08. Long And Lazy River
09. Bee Charmer (feat Cyndi Lauper)
10. Real Life
11. I Am Nothing
12. We Had It Right (feat Kd Lang)
13. Columbia Is Bleeding
14. Gladd
15. Happy Flower
16. Tipperary