あれからさらに気付いたけど、アジカンの新作のラストを飾る「ボーイズ&ガールズ」の元ネタってロングピッグスの「Lost Myself」っすね。ファルセットの使い方などまで含めてかなり意識したサウンドになっていると思う。アジカンは『ランドマーク』のラストを飾る「アネモネの咲く春に」で同じくロングピッグスの「She Said」をパクっていた過去があるので、これは間違いないでしょう。以前にも書いた通りで、ロングピッグスの『The Sun Is Often Out』は初期レディオヘッドの影響下にある作品の中で最も秀でたギター・ロック・アルバムだと思う。
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アジカンの新作の『ホームタウン』収録の「さようならソルジャー」のベースラインは既聴感があるなあ、と思ったけど、この元ネタはストーン・ローゼズの「She Bangs The Drums」っすね。他にも「サーカス」がモロにウィーザーの「Undone - The Sweater Song」だったりと(しかもこれとは別にウィーザーのリヴァース・クオモとの共作曲まであるという)、自分達の好きなことを臆面もなくやっている感じで自分的にはムチャクチャ好感度の高い内容でした!
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8月に神戸で開催された『グッド・ヴァイブレーションズ』×『ノーザン・ソウル』上映会 in 神戸で配布されたフリーペーパーに私が寄稿した『グッド・ヴァイブレーションズ』と北アイルランドについての3000字超の解説コラムがAfter School Cinema Clubさんのサイトに掲載されました! あっこゴリラさんの傑作『GRRRLISM』にこの映画からインスパイアされた名曲「GOOD VIBRATIONS」が収録されていますので、そっち方面の興味からでも是非読んでみてくださいー。『GRRRLISM』とも根底で通じることが書かれていると思いますので。「叩きのめされても、決して打ちひしがれてしまうことのない人々の音楽」についての映画です。
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このTENG GANG STARRのインタビュー、過去最高だな。「カッコイイ音楽やカルチャーは差別や国境を飛び越える。たとえば韓国に対するヘイトスピーチとかあるわけじゃないですか。でもK-POPがカッコイイってことで、若い子はキャーキャー言って観に行くわけですよ。そこには差別も何もないんですよ。音楽という純粋にカッコイイもので皆が繋がっている。だからカッコイイことをすれば、世の中は変わると俺は信じてるんで」。kamuiが指にノイバウテンのロゴのタトゥーを入れてるのも最高。確かにテンギャンの「WMN」ってノイバウテンの「Tanz Debil」風味があったりしますもんね。