全米1位になってしまったオリヴァー・アンソニーの右翼ソング「Rich Men North Of Richmond」の問題点を指摘している記事。オリヴァー・アンソニーが「俺は右でも左でもない」と言っていることもあってか、もしくは何も文脈を読み取れていないのか、日本でもこの曲を絶賛している人がいて怖いよ。こういうのに騙されちゃいけない。
「自分は右でも左でも無い」と言う人はほぼ右派、と言う点も忘れてはなら無い
Oliver Anthonyのyoutubeには9・11陰謀論のビデオもあり、この人は「自分は中道を貫く為に偏ったニュースなどは見ない。真実だけを自分で獲得する」と言いつつ情弱な為ネット上に落ちている陰謀論に緩やかに絡めとられている鬱憤の溜まった中年男性あるあるなケースと私は見る。
なぜ自分の税金だけに文句を言う?なぜ富豪達が膨大な免税をされている事に文句を言わない?
なぜ賃金が上がらないのか、その機構についてなぜ言及しない?
ルサンチマンと酒と女、は確かにカントリーの原則だが、見地の狭い呪いの感傷だけでは結局は弱者同士で叩き合う結果になる。それこそRich Menの思う壺だ。
正く問題のありかを指摘できなければ未来や希望を生まないのだ。
記事の最後でも取り上げられているが、ビリー・ブラッグがこの曲に対するカウンターとして「Rich Men Earning North of a Million」という楽曲を発表したのは救いだ。デビュー・アルバム『Life's a Riot with Spy vs Spy』から今年で40年。音楽シーンの良心であり続けているビリー・ブラッグ。