特集上映:サム・フリークス Vol.25
特集上映イベント「サム・フリークス」の第25回! 今回はキャリアの初期から今に至るまで意欲的なインディペンデント映画への出演を続けているトニ・コレットの傑作を2本立てでお届け。1本目は90年代のアメリカのインディペンデント映画界を代表する存在であったパーカー・ポージーとの共演を果たした『クロックウォッチャーズ』を、2本目は「死」をめぐる女性達の群像劇『ザ・デッド・ガール』を上映いたします。
どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、しかも2本とも日本初上映となっておりますので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!
1月21日(日)には同会場でこのイベント第26弾が、4月6日(土)にはこのイベントの第27弾が開催されます! こちらもぜひ!
Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください(最新のものに随時更新していきます)。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。
概要:
1)日時:2023年11月18日(土)
2)会場:ユーロライブ(渋谷)
タイムテーブル
13:30~ 開場
13:45~『クロックウォッチャーズ』上映(日本初上映)
15:21~ 休憩
15:35~『ザ・デッド・ガール』上映(日本初上映/17:09上映終了予定)
3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
※当日券は当日の13:15~13:28、13:44~13:45、15:21~15:35の時間限定で会場受付にて販売いたします。
※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です。
本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。
お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。
また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。
お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。
こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。
※前売り券について※
開場は13時30分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。
※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。
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『クロックウォッチャーズ』は90年代版『9時から5時まで』とでもいうべき「お仕事映画」。後に快作『パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画』を手掛けることにもなるジル・スプレカーの監督デビュー作であり、実際に彼女は妹のカレンと共に普段の仕事の合間に本作の脚本を書き進めていったとのこと。非正規雇用の女性達の生き地獄な日常が、トニ・コレット、パーカー・ポージー、リサ・クドロー、アラナ・ユーバックというアンサンブル・キャストで描かれる。新人の派遣社員を演じるトニ・コレットは『イン・ハー・シューズ』にも通じる内向的なキャラクターで、悪態をつきながら職場で酒を飲む奔放なキャラクターを演じているパーカー・ポージーとのコントラストがお見事。現在もなお変わらない非正規雇用の問題をあぶり出した傑作コメディだ。
『ザ・デッド・ガール』は変死体で発見された女性(ブリタニー・マーフィー)をめぐる、それぞれに「死」を抱えた女性達の5つの物語を描いた群像劇で、『彼女を見ればわかること』からの流れに連なる「オムニバス女性映画」として忘れがたい逸品。トニ・コレットは抑圧的な母親の下で苦しむ女性を的確に演じており、ローズ・バーンも名作『インスタント・ファミリー』に並び立つような名演を披露。カレン・モンクリーフは俳優から映画監督に転向した人だけあって、適材適所なキャスティングで出演者の魅力を存分に引き出している。ブリタニー・マーフィーが2009年に早逝したことで、切ない余韻が当時よりも深まってしまった。『オー・ブラザー!』やナードマグネットのアルバム『透明になったあなたへ』でもフィーチャーされていたカントリー・ソング「You Are My Sunshine」が悲しく響き渡る。
岡俊彦(東京都品川区南品川3-5-2-503在住)
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『クロックウォッチャーズ(原題:Clockwatchers)』(1997年、監督:ジル・スプレカー)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演:トニ・コレット、パーカー・ポージー、リサ・クドロー、アラナ・ユーバック
『ザ・デッド・ガール(原題:The Dead Girl)』(2006年、監督:カレン・モンクリーフ)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演:ブリタニー・マーフィー、トニ・コレット、ローズ・バーン、メアリー・ベス・ハート、マーシャ・ゲイ・ハーデン
主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)