ついにリリースされたポール・マッカートニーのコンプリート7インチ・シングル集『The 7” Singles』。全159曲10時間超え! 面白いのはウイングスの「Love Is Strange」のような諸般の事情で発売中止になったシングルの楽曲も収録されている点で、これによってビートルズ解散以降のポール・マッカートニーの全貌がさらに分かりやすく見えるようになっている。注目すべきは、近年のリマスター音源を使い回している楽曲も多い中で、ウイングスの『London Town』と『Back To The Egg』期の楽曲は2022年版の新規リマスターが施されている点。つまりは『London Town』と『Back To The Egg』のデラックス・エディションのリリースもそろそろ予定されてるってことか? おいらはそれが聴きたいんや! パンク/ニュー・ウェイヴ色の濃いサウンドに乗るポール・マッカートニーの歌声も、この時期が一番脂が乗っているし。本作のおかげで『Press To Play』『Flowers In The Dirt』『Off The Ground』期のシングルB面曲が新たに幾つかサブスク解禁になっているのも嬉しい(実はまだ未解禁曲は結構あるんだけれども)。とりあえず、年末年始はこの『The 7” Singles』をサブスクでダラダラ聴きながら過ごしたい。