ビートルズの新曲「Now And Then」、「1971年のビートルズ」って感じで良いじゃないか! ジョン・レノンとポール・マッカートニが袂を分かったことで生まれたウイングスの「Dear Friend」に近いものを感じたというか。「Dear Friend」がポール・マッカートニーの「Dear Friend(親愛なる友、つまりジョン・レノン)」に向けて書かれた曲であるのに対して、「Now And Then」はジョン・レノンが彼の親愛なる人(それはオノ・ヨーコだったりポール・マッカートニーだったり)に向けて書いたような歌詞なわけだし。そんな歌なんだから、ポール・マッカートニーがずっと完成させたがっていたのは凄くよく分かる。「存在しなかった未来」が現実になったかのようなSF的な趣きが「Free As A Bird」や「Real Love」以上にある楽曲だと思う。そして、もともとビートルズは「録音技術の革新」をバンドのサウンドに活かし続けてきたバンドであったことを改めて思い出す。
「Now And Then」ついでに。そもそもの話として、「Anal」は英語読みだと「エイナル」なのでアナルは関係ない。自分は「I know this!(これ知ってる!)」に聞こえました。ビートルズゆかりのキャヴァーン・クラブでの撮影なわけだし、そういう観光客的な言葉の可能性はあるかと。この若者の声も「Now And Then」のジョン・レノンの歌声と同じように最新のAI技術で抽出できたらいいのに。