映画『Ben Lee: Catch My Disease』(監督:アミール・カーティン=ウィルソン)観賞。★★★。
馬面フェイスでお馴染みのベン・リーのキャリアを追ったドキュメンタリー映画。「彼の人生はまるで御伽話のよう」というズーイー・デシャネルの語りから映画が始まるって時点で掴みはOKって感じなんだが(シー&ヒム『Volume Two』のライナーに書いたように、ベン&ズーイーは「You're The Reason」という共演ナンバーを録音済み)、彼が10代前半でノイズ・アディクト*1の一員としてレコード・デビューを果たしてから『Awake Is the New Sleep』でオーストラリアを代表するシンガー・ソングライターになるまでが描かれ、クレア・デインズとの出会い〜別れ〜アイオン・スカイ(『セイ・エニシング』のヒロインにしてドノヴァンの娘)との出会い〜結婚も本人達のインタビューを交えながらきちんと語られる。
ズーイー・デシャネル以外にもジェイソン・シュワルツマン、ウィノナ・ライダー、ミシェル・ウィリアムズ、サーストン・ムーア、マイクDといった彼の知り合いが多数登場。グランド・ロイヤル繋がりでバッファロー・ドーターのシュガー吉永も少しだけ画面に映ったりする。ベン・リーとジェイソン・シュワルツマンが同居してたことなんて初めて知ったし、貴重な映像も盛りだくさん。クレア・デインズとひたすらイチャついてるだけの(ほとんどハメ撮り寸前といった感じの)プライベート・ビデオとか、よく本人達が公開を許可したなあ、と。ちなみに本作の中でもちょこっと紹介されているベン・リー主演の映画『The Rage In Placid Lake』はオーストラア版『バス男』とでもいうべき傑作青春コメディ(ヒロインはローズ・バーン)なので、こちらも興味があれば是非。
*1:ちなみにノイズ・アディクトはルー・バーロウをメンバーに迎えて2009年に再結成アルバム『It Was Never About The Audience』を発表している。