The Bangles/Sweetheart Of The Sun
★★★
「My Crazy Afternoon」の初期ヴァージョンにスザンナ・ホフスが参加していたり、キム・シャタックが準メンバーだったホワイト・フラッグでは「In A Different Light」をカヴァーするなど、マフスともゆかりの深いバングルスの8年振りとなる新作アルバム。そういえば前作『Doll Revolution』に併せて行われた日本公演で前座を務めたのはOK Goなんだった(今じゃ考えられない豪華な布陣)。っていうか最近になって気付いたんだが、80年代のバングルスの正式表記は「Bangles」で、再結成以降は「The Bangles」なのな*1。
さて、本作では映画『オースティン・パワーズ』の頃からスザンナ・ホフスの良き音楽的パートナーとなったマシュー・スウィートが共同プロデューサーとして迎えられている点が最大の注目ポイント。というわけでオープニング曲のタイトルが「Anna Lee (Sweetheart Of The Sun)」でいきなりビーチ・ボーイズの『Friends』オマージュになっているところなんかは2人の「らしさ」全開で楽しいんだが、アルバム全体としては前作よりもビートが弱くなっていて加齢臭が漂っているのはちょっと残念。バングルスは同世代のガールズ・バンドであるゴーゴーズなんかと比べると、もともと「バンド感」の弱い人達だったとはいえ、だ。やっぱり2005年にベーシストのマイケル・スティールが脱退したことも幾らかは影響しているんだろうか。アルバムの締めとしてナッズの「Open My Eyes」(トッド・ラングレン!)をカヴァーしているのは素敵やね。全12曲42分。
↑最近だと映画『ラモーナのおきて』でバングルスの「Eternal Flame」がフィーチャーされてましたな。大好きな気持ち、モリモリだよ!
*1:そして映画『ブルース・ブラザース』がそうであるように、Banglesの日本語表記は「バングルズ」ではなくて「バングルス」なのだ。