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だから「『Baba O'Riley』のパクリ曲が収録されているアルバムにハズレなし!」って言ってんだろ!というわけで、「The Sun The Trees」が収録されているというだけで、本作の出来は保証されているも同然なのだった。トニー・ドゥーガンをプロデューサーに迎えてのグラスゴー録音という、スペインのギター・ポップ大国としての側面を象徴するかのような体制のアルバムで、前作『I Love Your Glasses』(タイトル最高!「肘にキスして」みたいな曲名も素敵)に比べるとカッチリとした作り&バンド・サウンド寄り。個人的には今作の方が好きだけれど、弾き語りの生々しさを活かした『I Love Your Glasses』に比べるとややオーヴァー・プロデュースに感じる人もいるかも。その辺りの関係性はレジーナ・スペクターの『Soviet Kitsch』と『Begin To Hope』に近いといえば近いか(ロシアつながり)。ミランダ・リー・リチャーズとかファイストとかマジー・スターのホープ・サンドヴァルみたいな女性SSWが好きな方はぜひー。全12曲38分。
ってな感じで10月25日に開催される来日公演の応援も兼ねて書いてみた。どうやらチケットが全然売れていないらしいんだよな。発売から2週間近く経ってから購入したおいらの整理番号も18番だったし。いや、マジで良いんだってば!
↑レジーナ・スペクターとのつながりでいえば、「I Hate You But I Love You」のPVはレジーナの「Better」風。ちなみに「Better」のPVを監督したのは『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ!