仕事をさっくり終えてからの上野オークラ通い。
『性戯の達人 女体壺さぐり』(監督:園子温) ★★★
フェラ陶芸家vsパイズリ陶芸家! 『愛のむきだし』における盗撮特訓パートを1時間に拡大して『ゴースト/ニューヨークの幻』風味で味付けしたようなピンク映画。園子温本人が演じる勃起できない男が登場するなど、『愛のむきだし』のエッセンスがそこここで散見できる。これに『息をつめて走り抜けろ』(『うつしみ』の劇中映画)を足したものが『愛のむきだし』の原型といえるのでは?などと思ってしまった。単発ギャグのための捨てキャラだと思っていた第三者が試合の勝利をかっさらっていってしまうところなど、スポ根映画としてもなかなかに勘所を押さえた作り(って陶芸はスポーツじゃないけどさ)。
『CA発情フライト 腰ふりエッチ気流』(監督:加藤義一) ★★
相変わらず飛行機に座席が4つしかない加藤義一のスチュワーデスもの。ピンク映画版『恋しくて』だった『スチュワーデス 腰振り逆噴射』に比べると、故林由美香やなかみつせいじといった芸達者な役者が不在なこともあって出来は数段落ちる。「人生舐めずにこれ舐めて〜」って台詞には頭がクラクラしたぜ。さすがは岡輝男脚本作品。吉岡睦雄が元フォーク・シンガーとしての本領を存分に発揮していて歌いまくり。
『人妻とOL あふれる愛液』(監督:佐藤吏) ★★★★
『中川准教授の淫びな日々』と同様に幸福な家庭を引っ掻き回す平沢里菜子のSな魅力が満載。というか本作は2006年作品で、『中川准教授の淫びな日々』は2008年作品だから、こっちがプロトタイプになったってことなのかな? 生理の重そうな薫桜子が狂言回しなので、悪夢的な展開になるのも必然。