映画『ノー・ディスタンス・レフト・トゥ・ラン』(監督:ディラン・サザーン&ウィル・ラヴレース)観賞。★★★★。
ブラーの歴史と再結成ツアー(正確には「グレアム復帰ツアー」だな)を追ったドキュメンタリー映画。1月に行われたボッタクリ上映会は納得がいかなかったので足を運ばなかったんだが(映画1本上映するだけでチケットが2500円って、これってつまりは「どうせロック・ファンは普段映画とか観ないからこれぐらい払うだろ」って舐められてるってことじゃんか)、なんだかんだ言っておいらも中学生の頃はブラーの武道館公演に行ってたりもしてたのでDVDを購入しての観賞。てっきり回顧モード全開作品なのかと思ったら、彼等が「帰るべき家」としてのブラーを再発見&再出発する過程を描いた、なんとも前向きな意志に溢れた作品でなかなかに感動させられてしまったよ。
ロッキンオンの宮嵜広司氏は日本盤の解説で、「このリユニオンによって、本当にブラーは終わるのだ」とか「ブラーを終わらせるために用意された、最後の舞台」とか「ブラーをみんなの手で終わらせよう」とか書いてやたらとブラーを終了させたがっているけど、これは真に受けない方が吉。っていうか本当に映画観たのか? メンバー自身が作品中で「これが新たな始まりなんだ」って発言しているのは何なんだって話だぜ。実際に4月17日に新曲を発表するというニュースも伝わってきてるしね(もちろんメンバー各人の活動も色々とあるので、これがすなわち活発なバンド活動に結びつくのかというと、それはまた別の話なんだが)。
ちなみに「肝心のライヴ本編はライヴDVDの方で観てね!」という作りは『E.YAZAWA ROCK』と全く同じだった。