ジェニー・ルイス2ndソロ・アルバム『Acid Tongue』発売記念。『「My Sweet Lord」の子供たち』(副題:『ライロ・カイリーの「Silver Lining」が出来るまで』)。
The Chiffons - He's So Fine
↑いや、まあ元ネタとして。っていうか最近知ったんだが、この曲の版権って現在はジョージ・ハリスン(の遺族)が所有してるのな。よっぽど盗作裁判に負けたのが悔しかったんだろうか(まあ、「He's So Fine」側に流れてしまう「My Sweet Lord」の印税を回収する為なんだろうね、おそらくは)。
George Harrison - My Sweet Lord
↑言わずと知れた名曲(でもおいらは「Give Me Love」の方が好き)。
George Harrison - The Pirate Song
で、シフォンズ「He's So Fine」からの盗作騒ぎもあったりして、↑こんな風に発展したりもした。エリック・アイドル&ジョージ・ハリスン! ジョージョが死亡した時、おいらはちょうど英国に滞在していたんだけど、その時に放送されたBBCのニュース番組での追悼特集でこの映像を初めて観たんだった。このいたずらっぽい笑顔がいかにもジョージなんだよなあ。
Oasis - Supersonic
↑この曲のギター・リフの元ネタが「My Sweet Lord」だってことは意外と指摘されないよね。
Sheryl Crow - Light In Your Eyes
↑ジョージ・ハリスン死亡記念として発表されたギター・ロック・ナンバー、だと記憶していたんだけど、さっき調べたら発表されたのは2004年なのな。死んでから3年も経ってるじゃねえか! 大丈夫か?>おれの頭。
Rilo Kiley - Silver Lining
↑「My Sweet Lord」のギター・リフでゴスペルを導入ってのは非常に真っ当な解釈。ジェニー・ルイスは1stソロの『Rabbit Fur Coat』でもトラヴェリング・ウィルベリーズの「Handle With Care」をカヴァーしていたし、ほんとうにジョージ・ハリスンが好きなんだねえ。ちなみに、この曲が収録されている『Under The Blacklight』は、日本のギター・ポップ・ファンの間では評判が悪かったけど、個人的にはライロ・カイリーが「インディー・ポップ」の範疇を超える飛躍的な成長を遂げた傑作だと思っている。ピッチフォーク・メディアの受け売りばっかり書いてる奴は死ね!
She & Him - This Is Not A Test
「My Sweet Lord」といえばイントロのEm→Aというコード進行がとにかく印象的なわけだけど(ジョージは2フレットにカポを付けて弾いているので、実際のコードはF#m→B)、最近でそれを上手く使っていると思ったのはシー&ヒムの「This Is Not A Test」。ズーイー・デシャネルはこの必殺のコード進行をサビの部分でブチかましている。『Volume One』の日本盤の解説でおいらがこの曲について「ジョージ・ハリスン調のギター・ロック・ナンバー」と書いたのはそういう意図も当然含まれております。ちなみにジェニー・ルイスの『Acid Tongue』にはズーイーも参加しているぞ!