パンク映画の名作『ザ・デクライン』の続編『ザ・メタルイヤーズ』はタイトルからも明らかなようにLAメタル編で、途端に享楽的になり一気にIQが低下。監督のペネロープ・スフィリースが後に『ウェインズ・ワールド』の映画版を手掛けることになるのは、ここからの流れということがよく分かる。ちなみに『ザ・デクライン』シリーズは第3作で再びパンク編に戻るので、彼女が思い入れを持っているのはやっぱりパンクの方なんでしょうな。『ザ・メタルイヤーズ』での「男のロマン」的な世界に対しては冷めた目で見ているのが伝わってくるし。
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シグリッドの2ndアルバム『How To Let Go』は、元々この人が持っていたオーセンティックなシンガー・ソングライターとしての側面を前面に押し出すことで大きくスケールアップを果たしていて非常に素晴らしい。「Bad Life」でブリング・ミー・ザ・ホライズンと互角に渡り合う存在感! 前作と比較しても無理のない自然な成長といえるものなので、彼女のキャリアとは末長く付き合っていけそうな気がする。傑作。あとは2020年に予定されていながらも中止になってしまった来日公演の実現を!
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本日リリースされたヘレン・ラヴの未発表曲集第2弾『Songs From Under The Bed Vol 2』に収録されている「The Sparks One」は、「色んなTシャツを持っているけれど、今日はスパークスのTシャツを着て行くぜ!」という強い意志に溢れたロック・ナンバーで、笑いながらも感動してしまった。音楽オタクにとってのバンドTシャツは自己主張であり、気合を入れる為のものであることがよく分かる。
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映画『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』(監督:アリソン・エルウッド)観賞。★★★★。
傑作『The Go-Go's』を手掛けたアリソン・エルウッドの最新作は、LAはローレル・キャニオンの音楽シーンを追ったドキュメンタリー。その発火点は言うまでもなくザ・バーズ!ということで、バーズのヒストリーが詳しく語られているのがまず嬉しい。ママ・キャスが「はみ出し者達を受け入れてくれるアイコニックな存在」であることも語られ、スティーヴ・マーティンの意外な事実も明かされたりするから、サム・フリークス的には超必見の内容ですね。後半はリンダ・ロンシュタットのバック・バンドからイーグルスが派生していく流れに焦点が当てられており、
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というわけで、おいらの2020年の年間ベスト映画だった『スージーQ』が5月6日にようやく日本公開されますよー。ゴーゴーズのキャシー・ヴァレンタインも出演&トーキング・ヘッズの結成秘話も出てくる!