サイモン・カーティス(『マリリン 7日間の恋』)の最新作『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』は、ケヴィン・コスナーが犬を演じたカーレース映画であるという以上に、まずはジョージ・ハリスン映画であった。ジョージ・ハリスンが無類のカーレース好きなことは有名だったし、やっぱりそこからの連想なんだろうか。ケヴィン・コスナーの最後の台詞も「Faster」(=ジョージ・ハリスンのカーレース・ソング)だしね。
あと、(何度も繰り返し書いていることだけど)今の時代において『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』と『HACHI 約束の犬』は完全にクラシック認定されているのだなあと改めて実感させられたことだった。
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サニーデイ・サービスの新作の『いいね!』は『Dance To You』以来のギター・ロックの会心作と言えるんではないだろうか。1曲目の「心に雲を持つ少年」というタイトルからして若手バンドなら絶対にやらない(できない)であろうベタベタのスミス・オマージュ(「心に茨を持つ少年」)でちょっと只事ではない感じ。歌詞の中の「ずっと消えない太陽がある」ってのは「There Is A Light That Never Goes Out」のことでしょう。
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「『タイムズ・スクエア』と『バディ・ホリー・ストーリー』の2本立てをやりたい」なんて先日書いたけれど、『ゴーストワールド』の元ネタであり元祖『エイス・グレード』かつ元祖『Booksmart』であるところの『マリアンの友だち』と『タイムズ・スクエア』で「ニューヨークを舞台にした少女2人もの映画」の2本立てにするのもいいな。
『マリアンの友だち』は後に『明日に向って撃て!』や『スティング』を手掛けることになるジョージ・ロイ・ヒルの出世作、そしてヌーヴェルヴァーグからの系譜としてリチャード・レスター/ビートルズの『ハード・デイズ・ナイト』とリンクする内容で青春映画の超重要作なので再上映する意味は大いにある。しかも『マリアンの友だち』はクリスマス映画でもあるのだから、12月に開催するつもりの「サム・フリークス Vol.10」は『マリアンの友だち』と『タイムズ・スクエア』の2本立てにしていく方向で進めていこうと思います。この2本立てなら『少女ジュリエット』からの流れも上手く作れるし、上映権の取りやすさも含めてかなり現実的なチョイスなんすよね。
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プリキュアの劇伴がコレになるの天才料理人過ぎだろ 本当にすごい
— @no_nord_ost (@no_nord_ost) 2020年3月14日
MY WAY (feat. Kamui & Menace無) https://t.co/NBS4JebAjx @YouTubeより
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ついにニュー・アルバム『House Of Zef』が出たー!
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そういえばソヴィエト&ジョージア映画特集のチラシでもニキータ・ミハルコフの『絆』の娘さん(の例のボニーMのシーン)が堂々と中央にフィーチャーされているのだった。ですよねー。