リンダ・リンダズに対する理解を深める為に、Xのジョン・ドーを中心に編纂されたLAパンク・シーンの回想録『Under The Big Black Sun: A Personal History Of L.A. Punk』を読み進めております。序文はグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングで、ゴーゴーズのジェーン・ウィードリンとシャーロット・キャフィーも寄稿。Xとゴーゴーズがリハーサル・ルームをシェアしていた話もきちんと出てくるのでありがたい(そもそもゴーゴーズのシャーロットとXのDJボーンブレイクは共にアイズというパンク・バンドのメンバーだったわけで)。
アカデミックな音楽教育を受けてきたシャーロットが、ゴーゴーズのアマチュアリズムの権化であるジェーンのことをどう評価しているのかずっと気になっていたんだけど、本書で「彼女は最高の作詞家であり、作曲家としての鋭い閃きの数々も素晴らしい」と最大級の賛辞を送っているのが読めて嬉しかった。シャーロットは「This Town」を2人のソングライティング・チームの最高傑作と考えており、イントロ〜ヴァースを3.5小節単位で進めていくというアイデアはジェーンによるものとのこと。バングルスのスザンナ・ホフスも「This Town」が好きって言ってましたね。