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今年リリースされたディスコ・アルバムとしてはジェシー・ウェアの『What's Your Pleasure?』も良かったが、遂に真打ち登場といった感じ(そういえば、最近ジェシー・ウェアのポッドキャストにカイリーが出演していたな)。昨年発表されたベスト・アルバム『Step Back in Time: The Definitive Collection』に新曲として収録されていた「New York City」の延長線上にあるサウンドで「私達はまた一つになれるかな?(Can we all be as one again?)」と歌い、コロナ禍の不安を優しく受け止めながら聴衆をダンスに導くポップ・ソング集となっている。彼女の軽い声質によるところも大きいとは思うが、徹底的なまでにチージーであることでディスコの本質に肉薄している凄みすら感じさせるアルバムだ。東日本大震災直後に来日公演を敢行した時もそうだったように、こういう苦境の時代にこそカイリーの真の強さが浮き彫りになってくる。カイリーのアルバムとしては2010年の『Aphrodite』以来の傑作だろう。

2025年7月19日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.31」を開催します。今回は女性の自立を描いた映画2本立てということで、現代版『みにくいアヒルの子』のともいえる青春映画の傑作『ナタリーの朝』と、アメリカの公民権運動を背景としたシスターフッド映画『ロング・ウォーク・ホーム』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です。
2025年10月18日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.32」を開催します。今回は人がたくさん死ぬコメディ2本立てということで、チェコの鬼才オルドジフ・リプスキーの傑作『連続殺人狂騒曲』と、アンナ・ファリスの黄金期を飾る一作でもある英国映画『時間旅行についてのよくある質問』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です。
2026年1月18日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.33」を開催します。今回はロマンティック・コメディ2本立てということで、名作『KiSSingジェシカ』のジェニファー・ウェストフェルトが手掛けた変則育児コメディ『フレンズ・ウィズ・キッズ』と、ブラッド・アンダーソンの最高傑作『ハッピー・アクシデント』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です。
過去に開催したサム・フリークスの一覧はこちらです。
マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました。マフスのキャリアを一望できるプレイリストも作ってみました。
ローリングストーン ジャパンでリンダ・リンダズにインタビューしました。アルバム『Growing Up』発表時とSUMMER SONIC 2022での来日時、2024年の来日時です。
2023年5月にシグリッドが初来日公演を果たした際に、ローリングストーン ジャパンでインタビューしました。
メアリー・ルー・ロードの「Lights Are Changing」のオリジナルなどで知られるべヴィス・フロンドのポップな楽曲のみを集めたベスト・アルバム的プレイリスト『Pop Essentials of The Bevis Frond』を作成しました。
サム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しました。毎回上映作品と絡めた選曲をしています(最新のものに随時更新していきます)。
「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「朝」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。
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