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今年リリースされたディスコ・アルバムとしてはジェシー・ウェアの『What's Your Pleasure?』も良かったが、遂に真打ち登場といった感じ(そういえば、最近ジェシー・ウェアのポッドキャストにカイリーが出演していたな)。昨年発表されたベスト・アルバム『Step Back in Time: The Definitive Collection』に新曲として収録されていた「New York City」の延長線上にあるサウンドで「私達はまた一つになれるかな?(Can we all be as one again?)」と歌い、コロナ禍の不安を優しく受け止めながら聴衆をダンスに導くポップ・ソング集となっている。彼女の軽い声質によるところも大きいとは思うが、徹底的なまでにチージーであることでディスコの本質に肉薄している凄みすら感じさせるアルバムだ。東日本大震災直後に来日公演を敢行した時もそうだったように、こういう苦境の時代にこそカイリーの真の強さが浮き彫りになってくる。カイリーのアルバムとしては2010年の『Aphrodite』以来の傑作だろう。

2021年3月6日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.11」を開催します。今回はジョン・セイルズのシスターフッド映画『ゴー・フォー・シスターズ』(日本初上映)と、児童映画の極北というべき傑作ドキュメンタリー『子供たちをよろしく』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です。
2021年5月8日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.12」を開催します。今回の上映作品はホリー・ハンターの最高傑作『ミス・ファイヤークラッカー』と、ジェニファー・ジェイソン・リーの最高傑作『ジョージア』。つまりはシスターフッド映画の傑作2本立て!前売チケットはPeatixで販売中です。
マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました。
「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「朝」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。
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