マイケル・シェリーがDJを務めるWFMUの番組でマフスのロニーをゲストに招いてのキム・シャタック追悼特集が放送されました(アーカイヴ上がってます!)。番組の冒頭からマイケル・シェリーが(普段の彼ではありえないような様子で)取り乱して言葉に詰まって泣いていて切ない。マイケル・シェリーは以前からキムをソングライターとして非常に高く評価していたもんね。今回も「キムはニック・ロウやキャロル・キングやチャック・ベリーに匹敵するソングライター」と言ってます。
ロニーの話によると、2017年夏にキムが「左手に力が入らない」ということで医者に行くとALSと診断される。急いで新作のレコーディングの準備に入り、2017年12月にロイのドラムを録音(ベーシック・トラックを録音したということだろう)。その時はキムはまだ普通に歩くことも喋ることもできたのだが、病状は急激に進行して2018年1月にはもう歩くことも喋ることもできなくなっていたとのこと。『No Holiday』について、レーベル側は2020年の発売を提案してきたが、キムがどうしても今年中に発売して欲しいと強く主張して10月の発売になった。こうした経緯もあって新作は楽曲の録音状態に大きな差があり、ガイデッド・バイ・ヴォイシズの『Mag Earwhig!』のような内容になっている。この放送後に知ったけど、今週はキムだけじゃなくてロニーのお母様も亡くなったそうで、大変な時期なのに貴重なお話をラジオで語っていただきありがとうございました。
Working on the muffs with my pal Karen today!
— The Muffs: Kim (@TheMuffs) April 24, 2018
↑つまりこの時にはもう体を動かせなくなっていたということなのだろう。
recording Ronnie and Roy tomorrow! Fun!
— The Muffs: Kim (@TheMuffs) May 12, 2018
というか2014年にマイケル・シェリーの番組にマフスがゲスト出演した時のアーカイヴもまだ残ってて聴けるんすね(キムがゲスト出演した回は他にもあるけど、この回はマフスのスタジオ・ライヴや「How I Pass The Time」の未発表宅録デモなんかも放送されたのでピックアップしておく)。