『ジョージア』『誘惑の接吻(キス)』『アニバーサリーの夜に』『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』と、ジェニファー・ジェイソン・リーは自身の製作作品において「うまく生きていくことができない人間」に寄り添い続けてきたわけだが、最新製作作品の『ユニークライフ』でも「うまく生きて生きていくことができない家族」に寄り添っていて、真摯に人生に向き合い続ける彼女の一貫した姿勢に胸がいっぱいになってしまった。家族とその周辺の人達の誰もがジェニファー・ジェイソン・リー的態度というべき真っ直ぐな姿勢で人生に向き合い続けているので、とびきりユーモラスでとびきり清々しい。第1シーズンの全8話を一気に観てしまっただよ。第6話で『ジョージア』を彷彿させるJJLのラリった演技が見れるのも嬉しい。
以前に青春映画学園祭 後夜祭でも話したんだけど、JJLがこうした真摯な姿勢を貫き続けているのは、出世作の『The Best Little Girl In The World』において彼女のスタンドインを務めた女性が拒食症で死んでしまったことに責任を感じ続けているのが大きく影響しているんだと思う。『初体験/リッジモント・ハイ』でJJLが主演に起用されたのも、オーディションの時に監督のエイミー・ヘッカリングが彼女にこのことを聞いて、「こんなに真摯に人生に向き合っている少女なんてなかなかいるもんじゃない」と思ったことが決め手になったわけで、やっぱりこれこそがJJLの最大の魅力なんですよ。
だーかーらー、そんなJJLの真摯な姿勢が集約されている最高傑作が『ジョージア』なんですってば。