そしてやっぱりメアリー・ルー・ロード本人が最高。リクエストを受けたら、うろ覚えの曲でも果敢に演奏していってしまうという姿勢。「完璧じゃなくても構わない。本当に大切なのは、今の自分にできることを、自分なりのやり方で精一杯やることなんだ。本当に大切なのは音楽に対する愛なんだ」ということを教わった気がします(これは音楽に限らず、人生全般について当てはまる真理だとも思う)。この気持ちさえ忘れなければ、死ぬまで音楽と共に生きていけると思う。「ザ・キッズ」の皆さんの演奏も機材トラブルがあったりしてご本人達からすると100%の出来とはいえなかったみたいだけど、「それでも別に構わないんだ」と彼等の背中を押すかのようなメアリーの笑顔が印象的でした。
そんな音楽に対する愛を通じて、アメリカから来たメアリーとオーストラリアから来たメアリーアンと日本の「ザ・キッズ」が共演している姿には涙が出るほど感動。メアリーがMCで何度も言っていた「音楽はユニバーサルな言語だ」という言葉を自ら体現するかのようなステージで、本当に素晴らしかったです。音楽に乗せて、国境を越えて、想いは伝わっていくのだ。
↑メアリーとメアリーアンの友情の証ともいえるニール・ヤング&スティーヴン・スティルスのナンバーの共演カヴァー。『Backstreet Angels』へ向けてのテスト・セッションのような意味合いもあったとのこと。