Da Mafia 6ix/Watch What U Wish...
★★★
映画『ハッスル&フロウ』のテーマ曲「It's Hard Out Here For A Pimp」を手掛けたことでお馴染みのスリー・シックス・マフィアがダ・マフィア・シックスと名前を改めて再デビュー。スリー・シックス・マフィアの中で最もラッパーとしてのスキルが高かったジューシーJが脱退してDJポール1人になってしまったので、初期スリー・シックス・マフィアのメンバーだったロード・インフェイマス、ギャングスタ・ブー、クープスタ・ニッカ、クランチー・ブラックが復帰するという話だったものの、2013年末にロード・インフェイマスが逝去、2014年には紅一点のギャングスタ・ブーが脱退し、現在はDJポール、クープスタ・ニッカ、クランチー・ブラックの3人編成とのこと。
いや、もう伝統芸のようなゴリゴリのホラーコア・アルバムである。前述したような現場の混乱のせいかアルバムとしての統一感は全くないんだが、彼等の作品を振り返ってみると『Most Known Unknown』前後のアルバムが神がかっていただけで、それ以外はまあこういう感じにただひたすら曲を詰め込んでいただけだったような気もする。やはりジューシーJが不在のせいでフロウのバリエーションの少なさが気になるかな(その分、客演陣を増やして穴を埋めようとはしているんだが)。全19曲78分。