映画『恋人はセックス依存症』(監督:スチュアート・ブルムバーグ)観賞。★★★。
『僕たちのアナ・バナナ』『ガール・ネクスト・ドア』『キッズ・オールライト』の脚本を手掛けてきたスチュアート・ブルムバーグの初監督作品。『キッズ・オールライト』からの流れでマーク・ラファロも出演(実質的な主演)。スチュアート・ブルムバーグ、ネタのチョイス/話の広げ方は上手いんだが、相変わらずそのまとめ方が下手だ。とはいえ、セックス依存症という扱いの難しい題材に対して過度に茶化したり逆に過度に深刻ぶったりもせずに、軽やかにPCな態度を貫いているのは彼の過去作に通じる美点である。いわゆる「ブ男」がセックス依存症になることの悲劇性を臆すことなく描いているのも偉い(ジョシュ・ギャッドが好演)。
それにしてもそれにしても、映画のテーマ・ソングとしてのビリー・ブラッグの「Tender Comrade」が大フィーチャーされていたのには超驚いた!死んでないけど驚いた!ここまで彼をフィーチャーした映画は『ママ男』以来ではないだろうか。っていうか明らかに台詞よりも歌の方が大きい音量でミックスされているんだから歌詞に日本語字幕付けろよ!
↑ビリー・ブラッグの名曲「Sexuallity」の歌詞は以前にこちらで訳しました。「セクシュアリティ/力強くて温かくて自然で自由なもの/僕たちは自分の望む姿でいられるはず」。