あー、そういえば『リリア 4-ever』の日本語の感想で、「自殺を肯定している」とかいう意味の分からないものが散見されるのは、シネフィル・イマジカ放映時の字幕がイマイチ(&誤訳あり)だったせいもあるのかもな。というわけで、クライマックス部分の台詞をおいらなりに訳してみました。
ヴォロージャ「これが君へのクリスマス・プレゼント」
リリア「どういうこと?」
ヴォロージャ「全部だよ。この世界すべてが君のもの。家、車、街、風、すべてが君のものだ」
ヴォロージャ「君は何だって好きなことができるんだ」
リリア「ごめん、これが良いプレゼントだなんて、私にはとても思えない」
リリア「風は強いし、霧が出てるし、とても寒い」
リリア「こんな世界なんてちっとも良くないわ」
リリア「こんな世界なら、ここから飛び降りて自殺してやる」
ヴォロージャ「駄目だよ…」
リリア「どうして?私の勝手でしょ?」
リリア「私はもう限界なの。こんな人生、酷いことばかりだもの」
ヴォロージャ「そんなことない」
リリア「良いことなんて全然ない。最低よ」
ヴォロージャ「それは違うよ」
リリア「違くない」
ヴォロージャ「でも君にはこれしかないんだ。この人生は君だけの、たった1つのものだ」
リリア「こんな人生なんていらないわ。もう、どうでもいい」
ヴォロージャ「僕を見て」
ヴォロージャ「僕は自殺して天国に行ったよ。あそこはとても良い所だ」
ヴォロージャ「でも後悔もしてるんだ。ここで、もう少し長く生きていたかった」
ヴォロージャ「死は永遠だけど、生きているのはほんの僅かな一瞬だ」
ヴォロージャ「僕にはまだやることが残ってた」
リリア「どういうこと?」
ヴォロージャ「僕達がベンチに座って、君がベンチに“リリア 4-ever”と書いた時のこと、覚えてる?」
ヴォロージャ「あの時、君は奴等に酷いことを言われ続けてただろ?」
ヴォロージャ「だから僕は“もう帰ろう”って言ったけど、君は“まだ終わってない”と言って最後まで書き続けた」
ヴォロージャ「今もあの時と同じだよ」
ヴォロージャ「皆が君を押し潰そうとしてるけど、君にはまだやるべきことがある」
ヴォロージャ「飛び降りたいなら飛び降りればいい。別に危険じゃない。僕が受け止めてあげる」
ヴォロージャ「でも、そしたらクソ野郎どもの勝ち。君の負けだ」