映画『Friends With Kids』(監督&脚本:ジェニファー・ウェストフェルト)観賞。★★★★★。
「ニューヨークの喋くりコメディ映画作家」としてはエドワード・バーンズの1つ下の世代にあたるジェニファー・ウェストフェルト。『KISSing ジェシカ』(傑作!)〜『Ira & Abby』と、これまでは脚本と主演に徹してきた彼女だが、本作で初の監督業に進出。『KISSing ジェシカ』での「同性愛」を「子作り/子育て」に置き換えたかのような捻くれたロマンティック・コメディで、これまでの作品と同様に「これからの人生、いったいどうやって生きていけばいいんだろう?」という迷い/不安/孤独を起点とした真摯な内容になっていて心底感動させられてしまった。
出演陣で特筆すべきは、先達への敬意の表れとしてエドワード・バーンズがキャスティングされているという点。外仕事で活き活きとしているエド・バーンズの姿が見れるのは珍しいぞ。もうこれだけでジェニファー・ウェストフェルトがいかに優れた演出家であるかが分かるというものではないだろうか。クリステン・ウィグ&マーヤ・ルドルフの『ブライズメイズ』コンビも出演*1。音楽面では、『Ira & Abby』で「All Cause Of You」がフィーチャーされていたジ・88*2が本作のスコアを担当。さらにオープニングではレジーナ・スペクターの「Hotel Song」を大フィーチャー!分かってらっしゃる!必見!